えっ、全部やってる…「ガサガサ唇を招く」NGリップケア

写真拡大 (全3枚)

これからの季節、“乾燥”が気になり始めます。乾燥すると一番最初にカサつき始めるのが唇です。うるうるツヤツヤな唇は女性の魅力!

一生懸命やっているあなたのケアの方法、間違っていませんか?

そこで今回は、美容業界で長年活躍してきた筆者が、NGリップケアをご紹介します。日頃やっていないか、チェックしてみてください!

■皮膚と唇の違いは…?

皮膚は角層というバリア機能に守られています。皮脂腺からでる皮脂によって水分蒸発を防いでいるのです。

一方、唇は角層が薄く、細胞間脂質やNMFが少ないためバリア機能は低いです。また、皮脂腺がほとんどないため皮脂膜が作られず水分蒸発しやすくなっています。

■唇ガサガサを招く7つのNG行動

(1)唇が乾くので暇さえあればリップクリームを塗っている

乾燥を防ぐためのリップクリームですが、頻繁に塗りすぎると唇の新陳代謝を妨げてしまい、健康な唇になりません。1日4〜5回までにしましょう。

(2)リップクリームを塗ったあと唇を擦り合わせる

唇は角層が薄く、とてもデリケートな場所です。擦るような動作は唇の皮膚に刺激を与えてしまい、荒れる原因になります。

リップクリームの成分を浸透させようとやってしまいがちですが、力を入れずに上下の唇を合わせる程度にしましょう。

(3) リップクリームを唇の形に添って塗っている

一般的にリップクリームは、唇の形に沿って塗っているという方が多いのですが、それは間違いです。

実は、シワの入っている方向(縦方向)に塗るのがベスト。優しく刺激を与えないようにして縦方向に塗りましょう。

(4) そのままリップクリームを塗っている

寒くなるとリップクリームは固くなってしまいます。その固くなったままのリップクリームを塗ると唇の皮が引っ張られて、裂けたり傷ついたりする可能性があるので、リップクリームを少し手のひらで包んだり、唇に当てて温めてからつけましょう。

(5)一年中UVケアリップクリームを使っている

紫外線はお肌にとって大敵です。もちろん唇にとっても大敵です。しかし、UVリップクリームに含まれるUV対策の成分は、紫外線カットをするには最適ですが、ずっとつけていると刺激になり唇を乾かしてしまいがち。

これからの時期はUVカットよりも、“うるおい重視”のリップクリームがオススメです。

(6)スーとするメントール・ペパーミントのリップクリームを使っている

メントールやペパーミントは刺激があり、乾燥を悪化させる可能性もあります。ガサガサ唇ケアには、保湿成分の入った薬用リップクリームの方がオススメです。

(7)リップやグロスをオフしない

メイクを落とすときにリップやグロスをキチンとオフしていますか?

リップやグロスが唇のシワに入り込んだ状態は、唇の荒れの原因になってしまいます。かといって、クレンジングや拭き取り化粧水・洗顔などでゴシゴシ落とすのもNGです。

目元口元専用のメイクアップリムーバーで優しく丁寧にオフしましょう。

女性の魅力となる唇……ツヤツヤうるうるになるように優しくケアしていきましょう!

【筆者略歴】

※ a.kumi ・・・長年美容業界で携えた知識と技術で、年齢と抗うことより心身共に美しく年を重ねる提案を発信している。

【画像】

※ petrunjela / shutterstock