生のトマトとトマト缶、どちらほうが栄養価が高いの?「トマト缶の方がリコピン酸を2〜3倍多く含む」

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トマト缶やケチャップ、トマトピューレなどに使われる加工用のトマトは完熟したものを加工するため、生食用のトマトに比べて栄養豊富。

あの真っ赤な色はリコピン酸の赤で、加工用トマトは生食用に比べてリコピン酸を約2〜3倍も多く含んでいます。

リコピン酸には優れた抗酸化作用があり、βカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上とも言われています。ガンの予防やアレルギー反応の抑制にも効果があるそう。

また、最近になって、オーストラリアのアデレード大学の研究により、1日あたり25g以上のリコピン酸摂取が、総コレステロール値と悪玉コレステロール値の両方を下げる働きがあることを突き止めたのです。

2週間以上摂り続けた結果、総コレステロール値はおよそ7.55mg/dl(デシリットル)、悪玉コレステロール値はおよそ10.35 mg/dl下がったそう。もちろん、個人差はあるけれど期待が高まる数値ですよね。

ただし、25gより少ない摂取量だとここまでの効果は認められなかったのだとか。

トマトジュースなら約500ml、トマトペーストなら約50gの計算になります。

この研究によると、高脂血症の治療薬にも匹敵する効果なのだそう。

このリコピン酸、実は加熱調理することによって吸収力が高まります。オリーブオイルなど油分と一緒に摂れば、さらに吸収がUP。

多彩な料理に使え、チキンやハンバーグのトマトソース煮込み、パスタやピザ、オムライス、コロッケのソースにもおすすめ。カレーに加えても味がマイルドになって美味しいですよ!

今回は、ビタミン豊富な野菜をたくさん使ったヘルシースープ☆トマトには体内の余分な塩分を排出する働きがある「カリウム」が多く含まれているから、高血圧の予防に効果的です。

●タップリ野菜のトマトスープ
材料(2人分)
ニンニク 少々
ベーコン 1枚
トマト 2個
セロリ 1/3本
玉ネギ 1/2個
人参 1/4本
アスパラ 2本
油 小1/2
水 3カップ
コンソメ(キューブ型) 1個
塩 胡椒 少々

●作り方
1・ニンニクはスライスし、ベーコンは5ミリ幅に切る。トマトは皮をむき1センチ角に切る。セロリ・玉ネギ・人参・アスパラは1センチ角の大きさになるように切る。

2・鍋に油を熱し、ニンニクを炒める。香りが出てきたらベーコンを加え、炒める。

3・ベーコンがこんがりとしてきたら野菜を加え、軽く炒める。

4・3に水・コンソメを加え、弱火で煮る。

5・野菜に火が通ったら塩・胡椒で味を調える。