雪の舞う極寒のシーズン、厳しい気候であると同時に1年の中で最も美しい季節であることに異論は無いだろう。雪に覆われた大地や近所の小径など、その美しさに刺激され筆を握った画家はこれまで数知れない。その中で最も美しい15作品をピックアップしてみたので紹介しよう。アナタも雪が積もったらキャンバスに向かいたくなるかもしれない。




1.ピーテル・ブリューゲル 1565年「雪中の狩人」

油絵117cm×162cm ウィーン美術史美術館

2.歌川広重 1833年「東海道五十三次之内 蒲原」

職場への道のりもこの作品中の雪の道中に比べれば、なんのその。

3.エドヴァルド・ムンク 1906年「小径に降る雪」

ここでは叫ぶ必要はない。ミュンヘン博物館

4.カミーユ・ピサロ 1869年「ルーヴシエンヌのヴェルサイユ街道―雪の効果」

ピサロは様々な季節のヴェルサイユ街道を描いているが、冬の様子を描いたこの作品の人気は高い。

キャンバス油絵 38.4cm ×46.3cm

5.リンブルク兄弟 1412年〜1416年「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」

雪の深い2月の訪れを描いた兄弟の代表作。

22.5cm×13.6cm

6.ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ 1888年「雪野原」

ゴッホのタッチによる雪の道。

38cm×46cm

7.ワシリー・カンディンスキー 1909年「Winter Landscape」

ほとんど白い色を配していない雪の表現。

17.5×97.5cm エルミタージュ美術館 ロシア サンクトペテルブルグ

8.クロード・モネ 1875年「雪のアージャントゥィユ」

思わず散歩したくなるような雪の小道。

71.1 ×91.4cm 国立ギャラリー

9.イヴァン・シーシキン 1891年「In The Wild North」

キャンバス 油絵 161cm×118cm キエフ ロシア美術博物館

10.アンゼルム・キーファー 2006年「Dein Haus ritt die finstere Welle」

キーファーの手にかかると銀世界も違った表情を浮かべる。

291×331×81cm

11.アレクザンダー・カルダー 1950年「Snow Flurry」

しんしんと降る雪、を思わせるモービル・アート。

12.カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ 1811年「Winter Landscape with Church」

実にドイツ的な冬の光景。

油絵 キャンバス 32.5×45cm 国立ギャラリー

13.ピーター・ドイグ 1996年「Reflection(What does your soul look like)」

日がな一日中でも眺めていられる、冬の反射。

14.トーマス・キンケード 2008年「ニューヨークのクリスマス」

自らを"光の画家"と称したキンケードは4月6日にカリフォルニアの自宅で亡くなっている。

15.ボブ・ロス(おまけ)

油絵の描き方番組(日本でも放映されていた)で特にアメリカでは超有名な画家ボブ・ロス。彼の絵を目にしたことがないアメリカ人はいないのでは? 最も一般的な冬の油絵と言えばコレなのである。