ひとりの天才ピアニストが奏でる愛のメロディ その内面に迫るドキュメンタリー映画公開
50歳という若さで逝去した美しき天才ピアニスト、グレン・グールド。彼が23歳のときに発表したデビュー・アルバム、「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」はクラシック界に大きな衝撃を与えた。
写真:©Jock Carroll
真夏でも手袋とマフラーを手放さず、異様に低い椅子に座り歌いながら鍵盤を叩くといった、エキセントリックな言動ばかりが取りざたされがちな彼だが、「楽曲を分解し、別の形に組み直したかのような前例のないアプローチ」と評されるように、並外れた演奏技術と高い技術を併せ持つ彼のピアノ演奏は多くの人を魅了した。没後30年経とうとしている今でも、その美しい音色は、色褪せることのない魅力を放っている。
10月29日より、グールドの知られざる内面に焦点をあてたドキュメンタリー「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」が公開される。これまでも彼の音楽家としての才能を描いた映像作品は数多くあったが、本作では、彼を愛した女性たちの証言からグールドという人物の謎に迫っている。グールドのデビュー当時の恋人フランシス・バロー、人妻であるコーネリアス・フォス、ソプラノ歌手ロクソラーナ・ロスラックなど、これまでの公の場でグールドについて語ったことのなかった人々のインタビューと、未公開の映像や写真、プラベートなホーム・レコーディングの様子を通して浮き彫りになるグールドという人物。伝説の人物である前に、ひとりの人間として、彼は自分の人生をどんなメロディで奏でたのだろうか。渋谷アップリンク、銀座テアトルシネマ他、全国順次公開予定。
©Courtesy of Sony Music Entertainment
「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」
10月29日(土)より、渋谷アップリンク、銀座テアトルシネマ他、全国順次公開
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写真:©Jock Carroll
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©Courtesy of Sony Music Entertainment
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