イギリス王室の華やかなニュースが報じられるたびに話題になる故ダイアナ妃は、世界中の人びとの記憶に残りつづけている美しきプリンセス。チャールズ皇太子と離婚後、外科医のハスナット・カーン氏や実業家のドディ・アルファイド氏とのロマンス、そしてチャリティー活動を精力的に行っていたことも有名。

1997年5月から9月まで、彼女の最後の夏をコスモポリタン アメリカ版がタイムラインで紹介。今見ても輝く程に美しい…!

1997年5月22日

クリケット界の英雄イムラン・カーン氏が設立したガン専門クリニックへの支援を募るため、パキスタンのラホールを訪問。ダイアナ妃と親しい友人だったイムラン氏は、彼女の死から3年後にテレビのドキュメンタリー番組『ダイアナ:最後の恋』のインタビューでハスナット・カーン氏(パキスタン系イギリス人。2人の恋は映画『ダイアナ』にも描かれた)との関係について答えている。

「彼女はカーン氏に本気で恋をしていたよ。彼との失恋から、すぐには立ち直れなかったようだった」

6月3日

ダイアナ妃のダンス好きは有名。離婚後に彼女が支援していた数多くの団体のうち、人道支援目的ではなかったのは「イングリッシュ・ナショナル・バレエ」だけだったそう。この日ダイアナ妃は「Jacques Azagury」のターコイズブルーのワンピース姿でロイヤル・アルバートホールを訪れ、「白鳥の湖」の出演者たちに挨拶した。

6月18日

ダイアナ妃がマザーテレサと会った最後の機会となったのがこの日。ニューヨーク市ブロンクス地区で2人が手を繋いでいる微笑ましい姿がカメラに収められているものの、このときマザーテレサの健康状態は思わしくなく、同年9月5日にインド・カルカッタで亡くなった(享年87歳)。

6月22日

ニューヨークの「クリスティーズ」で開催された彼女のドレスのオークションガラ・パーティに出席。<ニューヨーク・タイムズ>によると、このオークションは彼女が支援するチャリティー団体への資金集めのためのもの。カクテルドレスとイブニングドレス合計79着がオークションに掛けられ、売上高は325万ドル(現在のレートでは約3億6,000万円)にものぼったそう!

6月30日

彼女のポートレートが表紙を飾った『ヴァニティ・フェア』誌7月号が発売。離婚のショックや、その後どのように人生を立て直したのかについてなど、彼女の人生が特集され、写真撮影はマリオ・テスティーノ氏が担当した。

7月1日

ダイアナ妃36歳の誕生日だったこの日、ロンドンにある美術館「テート・ギャラリー」の開館100周年記念祝賀会に来賓として出席。また『ダイアナクロニクル―伝説のプリンセス最後の真実』(ティナ・ブラウン著)によると、この日彼女には90もの花束が贈られ、次男ヘンリー王子はクラスメイトと一緒に電話口で「ハッピーバースデー」を歌ったのだそう。

7月17日

7月に南フランスのサン・トロペで休暇を楽しんだダイアナ妃。<デイリー・エキスプレス>によると、当時老舗デパート「ハロッズ」のオーナーであったモハメド・アルファイド氏の息子ドディ・アルファイド氏に会うため、アルファイド家の別荘(30もの寝室があるお城!)にウィリアム王子とヘンリー王子と共に訪れたことも。この時期、ダイアナ妃はドディ氏との距離をぐっと縮め、何度も彼の別荘を訪れていたよう。

7月22日

フランスでの休暇の後、エルトン・ジョンやナオミ・キャンベルと共に、ファッションデザイナーとして活躍したジャンニ・ベルサーチ氏の葬儀に出席。彼女はベルサーチのドレスをよく公の場で着ていたのだとか。

8月10日

ボスニアの首都サラエボを訪問し、地雷撤去への認知を高める活動に従事。BBCはこの3日間の訪問を「完全に私的な行動」と報道。このサラエボ行きの直前にドディ・アルファイド氏との交際がタブロイド紙に掲載され、世間の目を集めることに。

8月某日

8月にもアルファイド家の豪華ヨットで地中海クルーズを楽しむダイアナ妃の姿が目撃されたそう。南フランスからイタリア・サルデーニャ島までの旅をドディ氏と楽しんだ模様。

8月30〜31日

サルデーニャ島までのクルーズを終え、ダイアナ妃とドディ氏はパリへ移動。ホテル・リッツで夕食を取った後、2人はリムジンに乗車。しかしリムジンをパパラッチが追いかけてきたため、彼らを巻くために猛スピードを出し、アルマ広場下のトンネルのコンクリートに激突。

9月6日

ダイアナ妃死去の6日後、彼女の亡骸は実家スペンサー伯爵家の地所オルソープに葬られた。葬儀はウェストミンスター寺院で行われ、その模様は世界中から約25億人が視聴したと言われている。彼女が暮らしたケンジントン宮殿のあるケンジントン・ガーデンズはたくさんの献花で埋め尽くされた。

20年後の現在、この地には「ダイアナ妃記念庭園」がオープンし、敷地内にはウィリアム王子一家、ハリー王子が暮らしている。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN UK