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大人のたしなみとして、一度は訪れたい歌舞伎座。「ハードルが高いな......」なんて思っているビギナーにおすすめしたいお得なチケットがあるんです。専用エレベーターに乗って入場する、特別な席を紹介します。

1000〜2000円ほどで満喫できる

ビギナーにおすすめなのが、歌舞伎座の4階にある「幕見席(まくみせき)」というエリアでの鑑賞です。歌舞伎は、複数の演目を「幕間(まくあい)」という休憩を挟みながら上演されます。幕見席は、一つの演目だけを見る観客のために用意された自由席のことで、通常は90人分の座席と、60人分の立見席が用意されています。

気になる料金は、演目や時間によりますが、1000〜2000円ほどで入れるものが大半。高いお金を出して指定席をキープしても「理解できなかったらどうしよう、つまらなかったら......」と不安に思う人は、まずこの幕見席で"歌舞伎の味見"をしてみるのがいいでしょう。

さて、この特別なチケットですが、演目ごとに観客の入れ替えが行われるので、通常のチケットとは入手法が異なります。歌舞伎座1階の正面玄関ではなく左横にある「一幕見席入口」と書かれたカウンターでチケットを購入しましょう。

購入したら、カウンターの裏手にある幕見用エレベーターで4階へ。開演20分前にロビーでチケットに書かれた番号が呼ばれるので、スタッフに従って入場します。

ロビーに集まっているのは、ビギナーばかりではありません。好きな演目だけを鑑賞したいツウの姿もあります。幕見ファンは多く、人気の役者が出るときは、長蛇の列ができることもあります。もちろん定員オーバーすると入場できません。また、幕見席に未就学児は入場できないので注意が必要です。

チケットの販売時間や料金は、各月の公演初日に公式サイトで公開されます。事前にチェックして、足を運んでみましょう。