元オリンピック選手で、カイリーとケンダル・ジェンナー姉妹のパパであるケイトリン・ジェンナー。彼女は2015年にブルースからケイトリンに改名しトランスジェンダーであることを告白してからは、トランスジェンダーコミュニティのために活動を重ねてきた。そんなケイトリン、実は政権進出を考えているらしく、ラジオでその胸の内を明かした。

ニューヨークのラジオに出演したケイトリン。そこでDJに「噂ではカリフォルニアの上院議員になろうとしているそうだけど、本当?」と聞かれ、こうコメント。

「ニューヨークでも噂になってるの? そうなのよ、考えてるわ。私は政治に興味があるの。私が現在深く関わっている団体があるんだけど、そこは共和党にLGBTの問題を深く理解してもらうことを目標としているの。私はT(トランスジェンダー)として、ちゃんとトランスジェンダーを理解してほしいと思っている。だからトランスジェンダーに関わる政治に興味があるのよね。私は誰とでもオープンに話せる立場のまま政治の"周辺"で活動するのが向いているのか、実際に(政治家になって)中に入った方が活躍できるのか、今は見極めているところ。だから考えているのは確かよ」
「アメリカの民主党は平等とLGBTコミュニティをサポートしているというふうに考えられているけど、共和党は裕福な白人男性が金儲けをしようとしていると見られている。だから、次の世代の共和党員にはそれを変えてほしいと考えてるわ。平等を尊重し、今の世の中に目を向ける党でありながら、経済面では保守的な党になってほしいわね」

熱心な共和党支持者として知られているケイトリン。最近では共和党に変化をもたらすべく共和党支持者の大学生と話をしたり、共和党政治家で国連大使のニッキー・ヘイリーとも直接会いLGBTについて話しあったのだそう。

今やケイトリンは、世界で最も有名なトランスジェンダー。「65年間隠れて生活し、どこにも馴染めず80年代には6年間引きこもった時期もあった」という彼女は、オープンになれば世界を変えられるかもしれないと考えたそう。LGBTコミュニティに関してはもちろん、政治についてもすでに具体的なビジョンを持っているようだし、政界入りはそう遠くないのかも。