一生に一度くらいは富士山に登ってみたい!でも、何を準備すればいいのかわからない……そんな堅実女子にアウトドア誌『BE-PAL』編集部から、マストアイテムなど耳より情報を教えてもらいました!
富士登山基礎知識編はコチラ。

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夏とはいえ、標高が3000m以上もある富士山は、最低平均気温が5度!雨が降ったり、風が吹けば体感温度はもっと下がります。日没後は急激に気温が下がるので、ウェアのレイヤリングが大事。麓が暑いからといって、油断は禁物です!また、天候が急変するのも山では当たり前のこと。レインウェア、防寒具は忘れずに持っていきましょう。

基本装備編

・バックパック

30リットルが目安。

山小屋1泊なら、容量30Lのバックパックがちょうどいいサイズ。購入するときには、バックパックの背面と自分の背中のサイズが合っているかをチェックしましょう。

モンベル/チャチャパック30
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1123956

 カリマー/リッジ30
http://www.karrimor.jp/products/detail.php?product_id=450

・トップス(ファーストレイヤー)

ファーストレイヤーは吸湿速乾の素材を。

標高が高い富士山では、半袖よりも長袖がベター。日焼け防止にもなります。汗をたっぷりかいても肌に張り付かず、乾きが速いものを選びましょう。この上に半袖のトップスを重ね着して、調節しても。

ザ・ノース・フェイス/ロングスリーブドライクルー
http://goldwinwebstore.jp/ec/pro/disp/2/NUW11521

アイスブレーカー/スピア ロングスリーブ フェミニンhttps://goldwinwebstore.jp/ec/pro/disp/8/ITW11670/FH/M/

・アンダーウェア

汗をかくのでスポーツタイプがおすすめ。

肌に直接触れる下着も速乾性が大事。防臭機能が備わっているものならば、着替えがしにくい山でも気になりません。

モンベル/ジオライン メッシュ スポーツブラ
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1107631

モンベル/ジオライン クールメッシュショーツローライズ
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1107619

・トップス(セカンドレイヤー)

薄手のフリースやウィンドブレーカーなどをチョイス。

薄手の防寒着は行動中にも着られて重宝します。

ザ・ノース・フェイス/スワロウテイルフーディ
http://goldwinwebstore.jp/ec/pro/disp/2/NPW21620

パタゴニア/ウィメンズ・フーディニ・ジャケット
http://www.patagonia.jp/ws-houdinir-jacket/24146.html?dwvar_24146_color=ELWB&cgid=womens-jackets-vests#start=1

・ソックス

登山用の厚手のものを選ぼう。

クッション性がある登山用がおすすめ。長い行程をサポートしてくれます。濡れても冷たくなりにくいウールや速乾素材のものに。

スマートウール/ハイライトクルーソックス
http://www.smartwool.com/shop/women-new-socks/womens-hike-light-crew-socks-sw0sw293?variationId=821

・トレッキングシューズ

ミドル丈に砂利除けのゲ―タ―を合わせると○。

初心者は、足首を固定し、サポートしてくれるミドル丈がおすすめ。登山ショップに行くと、試し履きをさせてもらえるので、ホールド感や歩きやすさをしっかりチェックして、自分の足と合うものを選びましょう。デザインだけで選ぶと、痛い目に合う可能性が!砂利が入らないように、ゲ―タ―も準備しましょう。

KEEN/ターギー イーエックスピー ミッドウォータープルーフ
http://global.keenfootwear.com/ja-jp/product/shoes/women/targhee-exp-mid-waterproof

キャラバン/C4_03
http://www.caravan-web.com/caravan/caravan_shoes/c4_03.html

・ゲ―タ―

富士山は下山時に砂利が気になります。

レインウェアと靴の隙間から水が入ってくるのを防ぐアイテムです。砂なども侵入させないので、足元を気にせず歩けます。

 ・レインウェア

レインウェアは必ず上下で。

傘をさしながら、登山をするなんていうのは言語道断。必ずレインウェアを着用しましょう。天気がいいと思っていても、急に雨が降り出したり、霜がおりて濡れることも。肌寒くなったときには防寒着にもなるので、必ず持っていくこと。

ザ・ノース・フェイス/レインテックスエアロ
http://goldwinwebstore.jp/ec/pro/disp/2/NPW11520

コロンビア/シンプソンサンクチュアリーウィメンズレインスー
http://www.columbiasports.co.jp/items/PL0125/

・防寒着

山頂の寒さもこれで防ぐ!

ご来光を待つ間は、冬と同じぐらい寒い。中綿入りのジャケットやフリースは必携です。薄手の手袋、ネックウォーマーなどがあると、さらに安心!

パタゴニア/ウェイメンズ・ナノ・パフ・ジャケット
http://www.patagonia.jp/ws-nano-puff-jacket/84217.html?dwvar_84217_color=SMDB&cgid=womens-jackets-vests#tile-20=&start=1&sz=36

モンベル/スペリオダウン ラウンドネックジャケット
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1101504 

・帽子

寒さ対策にビーニー、暑さと雨対策にハットがあると便利。

頭があたたかいと体感温度はグッと上がります。ビーニーをかぶるだけでも保温力はアップ。レインウェアのフードでも雨対策には十分ですが、レインハットは視界がよくなり、周りの音も聞こえやすくしてくれます。

快適アイテム編

基本装備のほかに、登山を快適にしてくれるアイテムをご紹介します。すべてをそろえる必要はありませんが、あれば必ず、楽に登れるはずです!

・トレッキングポール

かなり助かります!

歩行のバランスをとって、テンポよく歩けるようにしてくれるアイテムです。4点で体を支えながら歩くため、足への負担も減り、疲労の軽減に役立ちます。

・サングラス

できるだけスポーツ、アウトドア用途のものを選んで。

六合目以上は、森林限界を越えるため、陽をさえぎる場所がありません。高山は外界に比べて、紫外線もかなり強くなります。肌だけでなく、目もしっかりとケアを。

・ヘッドランプ

ご来光を観に行く計画なら、マストです!

ヘッドランプは頭に装着して使用するので、両手をあけて行動できます。山頂でのご来光プランの場合は、夜間歩行になるわけですからヘッドランプはなくてはならない存在。山小屋も消灯時間を過ぎると真っ暗になるので、枕元に常備しておきましょう。

・水筒

ペットボトルを捨てる場所は無いので、水筒を使うべし。

飲料はペットボトルが手軽ですが、飲み終わったあとにゴミになるのがデメリット。ゴミは持ち帰りが基本なので、水筒のほうが便利です。

・地図

登山地図は必ず携帯しましょう。富士山は登山者も多く、登山道も整備されているので、よっぽどのことがない限り、間違うことはありませんが現在地を知るためにも持っていたほうが安心です。

・ケアグッズ(日焼け止め、酸素ボンベ、リップクリーム)

標高が上がると日差しを遮るものがないので、日焼け止めはマストアイテム!虫が近寄ってこない、無香料タイプがベターです。酸素も薄くなるので、心配な方は酸素ボンベなども準備しておきましょう。意外と山では唇が乾燥するため、気になる人はスティックタイプのリップクリームを。

・スタッフバッグ

山の天気は変わりやすいので、防水タイプを。

ウェア類など濡らしてはならないものは、撥水性のあるスタッフバッグへ。濡れたものを収納するのに便利です。ビニール袋がガサガサする音は山小屋で迷惑になる場合も。スタッフバッグなら音もしません。

・行動食

50分ごとに休憩をとって、行動色を口にするイメージで。

行動食は、モチベーションを上げる必殺アイテム。糖分と塩分をバランス良くすれば口飽きもしません。お腹が空きすぎないように、行動食はこまめに食べましょう。

・インナーシーツ

山小屋の布団は、清潔に保たれているとはいえ、ちょっと気になる人もいますよね。インナーシーツは、寝袋のように体をすっぽり包めるので、初めて寝る布団でも抵抗がありません。

・密封袋

ジップロックなどの密封袋は、行動食を入れたり、ゴミを入れたりと使い勝手抜群。スタッフバッグ代わりに使うのもアリです。

・カイロ

ご来光待ちの間は、もっとも体が冷えます。手先をあたためるアイテムとしてカイロがあると、心強いです。

最近ではレンタルでウェア一式を借りられるサービスもあるので、賢く活用しましょう。

上記以外に、「耳栓&アイマスク」、「モバイルバッテリー」などもあると便利です。

山での1泊は、ホテルの1泊とは大きく異なります。“何もない”と思ったほうがベター。だからといって、荷物を持ちすぎるのもバテる原因になるので、“何もない”を逆に楽しんでみるのも、富士山登山の醍醐味です。

富士山基礎知識編はコチラ。