元AKB48で女優の大島優子さんが、ファンイベントで芸能活動の一時休止を発表したことがスポーツ紙で報じらました。

事務所の発表では、CM などの契約はそのままに、1年程度、海外生活を送る予定だとか。言ってみれば長期休暇です。

大島さんは、今年の秋に誕生日を迎えて29歳になる独身アラサー。
30歳を目前にこれまでの人生を見直し、リセットをかけたくなる気持ちは、一般人と同じなんだなぁとつくづく思いました。

私はすっかり忘れていたのですが、AKB総選挙&須藤凛々花さんの結婚宣言後、彼女がSNSに投稿した動画のせいで、仕事も職場での居場所もなくなったんじゃないか、という人もいます。そうなのかもしれません。

一般の会社でも、クライアント先を怒らせて「担当を変えてほしい」と言われたり、失言によって仕事が減るということはよくあること。なんとなくイメージできます。
同じ事務所の先輩で発言権もある人から、番組で「老害だよね」的なことを言われたりしていましたから、会社でも肩身の狭い思いをしていたのかも。

でも。もしそうだとしても、1年休めるならいいじゃない!と思います。
しかも、会社に籍を置いたままで。そんな環境、つくりたくてもなかなかつくれるものではありません。多くの働く独身OLも、仕事をする同世代の女性としての目線で「いいチャンスだと思う」「私も休めるものなら休みたい」と彼女の立場に羨望の眼差しです。

勤めている間はずっと、休みたくても休めない、退職などをして、いざ休めるときには、先立つもの(お金)と将来が真っ暗で出かける気になんてなれない、というのがアラサーのリアル。
現状の働きかた、仕事をいったんリセットしたいから結婚したい、という人までいるくらいです。

そして29歳というのは、学生気分で自由なことができる最後のチャンス、と勝手に思ってしまうところもあります。それを逃して1年、また1年と働きながら年を重ねていくと、心にますます枷がかかって、身動きがとれなくなってしまうのです。だからこそ、20代最後に何かしたい!という気持ちが30歳直前の働く女性には、ふつふつと湧き上がる。
でも、思っているだけで、実行できない人がほとんどです。

自分の意志でいったんストップ、いったんリセットできるなんて羨ましい!

「確かに、帽子に書かれたF●●Kの部分を“今の気持ち”だとして動画で流したことは上品とは言えません。でも、若手に勝手なことをされて、“やってらんねーよ”と思う気持ちはすごくよくわかる」(広告会社勤務・31歳)

「アラサーって、自分が今までがむしゃらに走ってきた道ってなんだったんだろう、って考えちゃう時期なんです。自分はいろんなモノやコトを犠牲にしながら仕事をしてきたつもりだったけど、それって意味のないことなのかもしれない、って思わされるのってしんどいんです。

問題になった動画で、大島優子さんは、ステージで結婚発表した20位の子のことについて、“なんでもアリなんですね。私も結婚したいよー”などと言っていましたが、そういう気持ちだったんじゃないかと思います。だから、たとえ、もし、そのせいで仕事を干されてしまったんだとしても、逆に休めてよかったじゃない、って思います。だってずっと頑張ってきたんだもの」(制作会社勤務・32歳)

大島さんがどこの国へ旅立つのかは知りませんが、彼女のキャリアと人脈をもってすれば、世界各地に知り合いや、知り合いの知り合いがいるでしょう。語学を習得するだけでなく、これからの仕事に有益な交流もいくらでもできるはずです。

ああ羨ましい。

芸能界だけでなく、働く女性の立場も、一度走り始めてしまったら、止まるまで漕ぎ続けなければいけない自転車です。でも、自分でブレーキをかけるには、なかなか勇気がいるものです。石にでもつまずいて、不可抗力的に止まらないかなぁなんて不謹慎なことを考える日もあります。そのくらい、アラサーは疲れるし、疲れている。そして、自分で決断したくない。

でも、1度きりの人生です。しなくていい後悔は少ない方がいい。その2では、働くアラフォーに聞いた「アラサー時代にやっておけばよかったなー、ともやもやしていること」を紹介します。

30歳を大きな節目と考える働く女性は多い。まー、過ぎちゃえばなんてことのない年齢なんですけどね。