メイクのプロが教える。自分に合った美容部員の見つけ方

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デパートのコスメ売り場にある商品は、ドラッグストアなどで販売されているものよりも少し単価が高いのが事実。そのため、コスメ選びも慎重になりますよね。加えて、「わざわざ行ってよかった」と思えるかは、販売員の対応によって大きく変わってきます。

長年この仕事をしている筆者がよく受ける相談のなかに、「百貨店のコスメフロアの販売員さんがすごい無愛想で……」「販売員に売りつけられた感がハンパない!」というものが、実に多いです。

そこで、都内某百貨店のコスメフロアでビューティーアドバイザー(販売員)を経験した経歴をもつメイクアップアーティストの筆者が、より良い販売員の見極め方についてご紹介します。

自分好みのメイクをしている販売員をチェックせよ

想像してみてください。

あなたは、コスメフロアに立ち寄りました。そして、見渡してみてください。たくさんのブランド、たくさんの販売員がそこにはいます。

販売員は、そのブランドイメージを損なうことがあってはなりません。なぜならば、そのブランドの看板を背負って、そのフロアに立っているから。そのため、販売員は、そのブランドイメージに合わせたメイクをしていることが前提です。

そこで、あなたから見て、「おっ!あの販売員さんのメイク、素敵だなぁ」という人がいれば、ぜひその方に接客をしていただくことをおすすめします。

なぜならば、あなたが“素敵”と思えるメイクをしているのであれば、あなたの“好き”を感じとってくれる可能性が非常に高いからです。つまり、あなたの要望したいポイントを押さえてくれる確率が高いということになります。

一方、雰囲気やメイクの感じ、接客態度に疑問を感じる販売員であれば、そこで購入は決めずに、その日の買い物はあきらめるほうがいいでしょう。そのブランドには、別の販売員もいれば、そのブランド自体、別の百貨店にもあります。

ご自分の直感を信じ、“素敵”と思える販売員さんを見つけてお店にはいることをしないと、あなたのなかで、そのブランドイメージが下がってしまってはもったいないですからね!

販売員の肌がキレイかどうかは見極めの重要なポイント

美容のプロとして働く以上、自分の顔というのは商品の1つでもあるのです。そのため、美肌を維持することは1つの使命でもあり、お客様に美しいと思っていただくための努力は、ブランド価値にも関係する非常に重要な要素であることは間違いありません。

あまりにも肌荒れがひどい、メイク崩れがひどい状態の販売員は、残念ながらそういった意識が低い可能性が捨て切れません。

しかしながら、販売員も人間です。特に女性は、ホルモンバランスや体調の変化など外的内的要因から、肌が荒れていることもあるでしょう。

とはいえ、厳しいことを申し上げますがプロたるもの、ひどい状態になる前に皮膚科を受診して何らかの対応をとる、あるいは、その肌荒れさえもメイクの技術でカバーするという、何かしらの対処はできるはず。

そういった起点のきく販売員は、コスメの知識だけではなく、お客様自身のライフスタイルに合わせたスキンケアの提案や、メイク法などをよりよく説明できる可能性を秘めています。

ですから、販売員の肌コンディション1つで、その販売員の可能性を、予想分析することは可能なのです。

ネットやドラッグストアで手軽にコスメを買える時代。それでもわざわざ足を運んで、販売員に相談しながら購入したいと思うかたも多くいらっしゃいます。

人と人とのつながり、相性の問題はもちろんありますが、あなたのニーズをよりよくくみ取ってくれる販売員に出会い、より良い買い物をするために、消費者が売り手を見極める目を養うことも大切ですね!

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※ OPOLJA / Shutterstock

【筆者略歴】

黒木絵里

外資系化粧品メーカー2社を経て独立。現在「Eri Kuroki Make-up solution」代表として人材育成やメイクセミナー、コスメ・メイク監修などの美容コンサルティング業務をおこなっている。