「さば煮定食」(700円)。醤油やザラメなどで3日間かけて煮込むから骨まで食べられる/今井食堂

写真拡大

味噌汁や漬物など、魚が旨い店はすべてがハイクオリティ!そして、おいしい魚はご飯にも合う!今回は、魚定食が味わえる、関西の食堂を厳選してピックアップ。関西ウォーカーをはじめとする、雑誌やテレビで活躍するグルメライター・高田 強が、“骨まで食べられるさば煮”や“肉厚なカレイ”など、ご飯が進む魚定食のお店をセレクトしたぞ!

【写真を見る】巨大鍋が16個も並んだ厨房は、まるで工場のような迫力/今井食堂

■ 京都で50年以上愛される“さば煮定食”

上賀茂神社そばの歴史ある食堂「今井食堂」は、3日間かけて煮込む「さば煮定食」が名物だ。50年以上前、周辺にある大学生向けに始めたところ、骨まで食べられる柔らかさが評判になった。観光客も多く、連日行列ができる。

醤油やザラメなどで3日間かけて煮込む「さば煮定食」(700円)は、骨まで食べられる。

【厨房には巨大鍋が並ぶ】さば煮のために作られた、16台のコンロが並ぶ厨房はまるで工場のよう。持ち帰りの需要も多いので必要なのだそう。

【ミックスの定食も人気!】「さば煮定食」以外に「おすすめ定食」(750円)も人気!さば煮のほかに、コロッケや玉子焼きが付く、お得なセット。

「なんにも特別なことはしとらんのやけどね。食べておいしい言うてもうたらうれしいなぁ」と、店主の今井 加代司さん。

■ じっくり煮込まれた“肉厚なカレイ”は絶品!

8種ある昼の魚定食が人気の「山屋」。本来は居酒屋だが、オフィス街にあるため煮魚や焼魚の定食を求め、食堂使いのサラリーマンが駆け込む。客はカウンターの大皿から料理を選び、店主がそれを手際よく提供していく。

40分以上煮込んだ「かれい煮付定食」(850円)は、ぷるんとした身やジューシーなエンガワが魅力。

【こだわりのサバも必食!】サバの質にこだわった人気メニューの「さばのみそ煮」(850円)は、ご飯に合うよう甘めに煮ている。

【忙しいサラリーマンの味方】手早く提供できるように大皿に煮魚などをのせて用意。注文後すぐに料理が出てくる。

「最近はいい魚を手に入れづらいけど、値段はなんとか上げずに頑張ってるよ」と、店主の山本 修さん。

■ 鮮魚店出身店主の目ききが光る、こだわりの魚料理の数々!

早朝4時からオープンしている「ヨッシャ食堂」。工場勤務者やドライバーなど客層はさまざまだが、良質な魚介メニューが手ごろに味わえると、注目を集めている。ランチ時には満席になることが多く、週末には遠方からの客が並ぶ。

「カラスカレイの西京焼き」(300円)、「アジ刺身」(350円)、「浅利汁」(250円)、「白ごはん(中)」(150円)。西京焼きは味噌の甘味が絶妙。アジの刺身は細かな骨切りが生きる。

【並ぶのはほぼ魚料理】料理はカウンターから取っていくスタイル。旬のメニューも多く並ぶ!

【人気のだし巻き】卵3個分の「だし巻き」(200円)は、高級料亭と同じカツオ節を使用。

「魚が好きやから、おいしくないもんは作りたないんです。一回食べてもらえばわかります」と、店主の赤坂 公安さん。

「今回取材した山屋は、リアルに常連で、多いときは週3回のペースで通っていたほど。他の2店も本当においしい!いつまでも営業を続けてほしいですねっ!」と、今回も“旨いもん魚(ウォ)ッチャー”高田が、自信を持って紹介できる3店がそろった。【関西ウォーカー編集部】