カミソリ、クリーム、電動脱毛器etc. 目的にあわせた脱毛グッズの上手な使い方

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ムダ毛ケア用アイテムはいろいろあるけれど、いちばん手軽なのは? 持ちがいいのは? それぞれを使うときのコツは? なんて疑問がたくさん…。ムダ毛ケアの季節が本番となる今、賢く選び、使うための方法を、皮膚科医のまのえいこ先生に教えてもらった。

●安全カミソリ
肌の上に置いたカミソリを滑らせる程度の力できれいに剃れる、キレ味のよいものを選ぶのがコツ。そのためには刃の交換を頻繁に行うか、使い捨てタイプを選ぶようにしよう。カミソリの刃で肌の角質が削られるため、処理する前後にボディクリームを塗り保湿を忘れずに。ムダ毛は1、2日で伸びてくるため、持ちは悪いが手軽でリーズナブル。

●電動カミソリ(シェーバー)
電動カミソリは、使い終わったらきちんと掃除をして、刃の切れ味をキープするのがポイント。スムーズに肌の上を滑るような設計になっているので、保湿は処理後のみでOK 。安全カミソリ同様、きれいな肌は1、2日しかキープできないけれど、最も安全に処理することができる。アンダーヘアの処理にもおすすめ。

●毛抜き
使用するときのコツは、毛の根元をしっかりキャッチすること。毛の中央をつかんで抜くと途中で切れ、埋もれ毛の原因となる。腕や脚など広範囲の処理には向かないが、ワキやアンダーヘアなど、細かい部位の仕上げなどには最適。1週間ほどきれいな肌をキープできて、生えてきてもチクチクしないのが魅力。

●除毛クリーム
毛を溶かす成分が含まれ、塗って流すだけなので手軽さは抜群。皮膚の凸凹が多く、剃りにくい脇下などに向いている。持ちはカミソリと同じく1、2日。ただし刺激が強いため、乾燥しやすい、かぶれやすい、またはアトピー肌の人は使用を控えたほうが無難。肌コンディションを見極めて使って。

●脱毛シート
しっかり引き抜くために、どれだけシートを肌に密着させて貼れるかが最大のコツ。平らな部分を一気に処理できるため、スピーディに処理でき、毛根から抜けるので毛抜き同様持ちがよいのがメリット。ただし、刺激が強いので要注意。

●電動脱毛器 
機械が毛をキャッチしやすいように、ある程度長さがそろったときに使うと◎。デイリーケアよりも季節の変わり目など「しばらく剃ってなかったけど一気に処理したい」というとき向け。1週間ほどキープできる半面、刺激はやや強い。

自分の肌の状態や目的、ライフスタイルにあわせ、上手に使い分けをしよう!

まのえいこ
皮膚科専門医。日本皮膚科学会正会員、JR東京総合病院皮膚科医長を経て、1987年にドクターマノメディカルクリニック、Dr.メディカルサロンを設立。メディカルエステ&美容皮膚科の先駆けとして「皮膚科専門医による美容医療」をコンセプトにニキビ、毛穴、赤ら顔、しみ、タルミなど「ただ治すだけでなく、より美しく治すこと」を目的とした心と体のトータル美容を実践。海外からの最新医療美容機器や治療法を積極的に取り入れ、アンチエイジングにも力を注いでいる。『スキンケア・ナビ』(日本文芸社)『正しい美肌』(PHP文庫)など著書・講演多数。