浅草ならではの江戸情緒豊かな木遣りで開演!浅草寺の「第36回 台東薪能」

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野外の仮設舞台で夜間に篝火(かがりび)を焚いて行われる「薪能」。9月に、浅草寺で7年ぶりに開催されるとか。闇に浮かぶ炎が風情ある舞台を情緒たっぷりの浅草で初体験するのもいいかも。

2015年9月8日(火)に浅草寺の境内で開催される「第36回 台東薪能」は、台東区が能楽と深い縁があることから生まれたそう。全席5000円のチケットは事前販売がすでにスタートしているので、お買い求めはお早めに。

演能の前には、能舞台を照らす篝火に火を入れる「火入れ式」が行われるけれど、このときに台東薪能では地元のとび職の皆さんによる「木遣り」が歌われるとか。浅草ならではの江戸情緒豊かな光景が楽しめそう。

今回の演目は、中国の伝説をもとにした能の「菊慈童(きくじどう)」、鬼瓦を見て泣き出す大名が出てくる狂言「鬼瓦(おにがわら)」、そして平安時代の女武者・巴御前の亡霊が語る能「巴(ともえ)」の3つ。

「能に詳しくない方でも、分かりやすいお話になっていると思います。薪能の舞台の独特の雰囲気や、鮮やかな衣装などもみどころです」と、担当者さん。

当日配布されるプログラムに演目の詳しい内容が書かれているうえ、演能前には能楽評論家の児玉信先生の解説もあるから、初心者にも分かりやすいはず。

公演は21時頃に終わるので、終わったら周辺でゆっくりディナーもできる。終演後は伝統芸術の余韻に包まれながら、浅草散歩を楽しんで。

写真:「巴」観世喜正 撮影:青木信二