初婚よりもバツ1、バツ2の離婚率のほうが高かった!―再婚が失敗する原因と解決策

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「離婚から得られたことも沢山あるから、この結婚は大丈夫!」

米統計からバツイチ・バツ2の離婚率は、初婚の離婚率よりも高いことが確認されています。

■米離婚率の統計結果

初婚 45〜59%
再婚 60〜67%
再々婚70〜73%
(J. Baker, Forest Institute of Professional Psychology調べ)

同じように2006年度の米国国勢調査局の離婚率の数値は、初婚が40パーセント、再婚が60パーセント、再々婚が73パーセント。2012年度の『Psychology Today』誌に掲載された離婚率は、初婚が50パーセント、再婚が67パーセント、再々婚が73パーセントとなっています。

■再婚・再々婚が失敗する理由と解決策

イエール大学の研究員でもあるカップル専門家のMaggie Scarfさんは、米『TIME』誌 の中で、再婚・再々婚が失敗する原因を次のように指摘しています。

1 現実離れした期待
離婚という修羅場を経験したために「次こそは」と期待しますが、再婚者が求める夫婦・家族の理想像は最初の結婚生活のラブラブだった時期。相手を変えて最初の結婚で実現しなかった「夫婦の形」「家族の形」を求めていることに原因があるようです。

相手が変われば、新しい家族の構造も変わるので、自分が今まで普通だと思っていた古い考えや習慣を捨て、新しい環境に自分を順応させなければなりません。

2 夫婦・家族間のコミュニケーション
「アナタの子供が遊びにきても私に挨拶もしないのに、アナタは何も注意しないのね」と不平をぶつけるよりも、「アナタの子供が私の存在を無視するとき、とても悲しいわ」と「私」を主語にして伝えましょう。

子供の生みの親は離婚・再婚しても変わらないので、再婚を成功させたかったら、アナタは叔母や叔父、ベビーシッターの役割のみ勤めるべきです。つまり、子供の行動を観察するだけ。「バツを与えるのは実親だけ」と専門家はいいます。

結婚は私生活の生涯プロジェクト。結局は何かを長続きさせたかったら、危機が到来したときに相手を変えるよりも自分が変わっていくしか方法はなさそうです。

参考:Why Second Marriages are More Perilous.
http://ideas.time.com/2013/10/04/why-second-marriages-are-more-perilous/