頭の痛〜い問題？「肥満の人は偏頭痛になる可能性が2倍！」―米研究

肥満がさまざまな病気を引き起こすのはもはや常識。でも、偏頭痛にまでかかわっているとは予想だにしなかったのではないでしょうか？最新の研究結果をご紹介します。

偏頭痛とは一口に言っても、月のうち15日以上頭痛を感じる「慢性的偏頭痛」と、月14日以下の「非慢性的偏頭痛」の2種類があることはご存じですか？

最近の研究では、どうやら偏頭痛にも病状の進行があり、「非慢性的的」「経度」のものから「慢性的」「重度」のものに発展していくと考えられるようになっています。

進行後の「慢性的偏頭痛」が肥満とかかわっていることは、実は以前から指摘されていました。今回の研究では、軽度の「非慢性的」な頭痛も肥満と関係あるらしいことが明らかになりました。

バーバラ・リー・ペーターリン博士率いるアメリカ・ジョンホプキンス大学の調査チームは、平均47歳の男女3,862人を対象に、身長、体重。偏頭痛の履歴を調べました。

この結果、1,044人が肥満傾向にあり、188人が「非慢性的」な偏頭痛を持っていました。その内訳を分析すると、肥満の人は81％も非慢性的偏頭痛を持つ可能性が高いことが分かったそうです。また、この傾向は、最も偏頭痛を持つ人の割合が多い「50歳」以下で顕著だったということです。

肥満がどのように偏頭痛を引き起こすのかについては、さらなる詳しい調査が必要です。しかし、バーバラ博士は「運動や食生活の改善など、肥満を解消する生活習慣には、偏頭痛を軽減する効果も期待できるのではないか」とみています。

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※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考：Obesity is a headache – doubles migraine risk
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=11124228