0歳の息子を抱き、号泣しながら地域包括支援センターに駆け込んだ。産後半年で始まった“壮絶な義母介護”
とあるママが「下の子のお世話をしていたら上の子が赤ちゃん返りしちゃって、寂しい思いをさせてしまったと泣いていたら、私の泣き顔を見て下の子が笑ってたの!」と言うので、私も「実は私も義母の介護がつらくて抱っこしたまま泣いてたらうちの子、爆笑しててさ~」と便乗したら、その場の空気が凍った。というか、みんなドン引きしている。
ADHD特性でたまにしゃべり過ぎてしまう私は、ママ友ルールを破ってしまったのか!? やっちまった! と青ざめた。
やはり我が家の介護はフツーじゃない。発達障害だとママ友付き合いがつらいと聞いたことがあるが、こんなにフツーじゃない介護をしていると尊敬されるのだ。
◆義母を今すぐ施設に入れられない理由
お盆明け、息子と2人で実家に帰省した。ワンオペ飛行機帰省は不安だったが、ファーストクラスで余裕のある座席だったこともあり、スムーズに帰省できた。
母は入院中だったので父が家のことを全部してくれて天国だった。1日3食食事が出るだけでなく、息子の離乳食まで毎食父が手作りしてくれた。
オムツ替えやミルク、お風呂や寝かしつけなど基本的な息子のお世話は私がしていたが、介護がないだけでこんなに幸せだとは……。
父としても今の環境は息子に良くないとのことで、これから定期的に帰省することにした。
この連載を読んだ人から「早く施設に入れればいいのに」と言われる。そうなのだが、認知症ではなく判断能力があるため本人が拒否をすると入れない、施設に入るにはまだ年齢が若いなど、いくつか理由がありすぐには入れない現実がある。
しかし、どちらにせよ体力が落ちているのと食事量が少なく痩せすぎのため(我が家へ来た当初体重は28kg)、医療的措置が必要となり、家庭内介護の限界が来る日が近い。そうなったら施設行きと夫は考えているようだ。
施設行きの日まで私は耐えられるのだろうか。何より息子の笑顔を守りたい。とりあえず、まずは引っ越しをして安全なスペースを作るのを優先しようと思っている。
<文/姫野桂>
【姫野桂】
フリーライター。1987年生まれ。著書に『発達障害グレーゾーン』、『私たちは生きづらさを抱えている』、『「生きづらさ」解消ライフハック』がある。Twitter:@himeno_kei

