性的人身売買や性的虐待などの罪で逮捕起訴されているディディことショーン・コムズ。当時13歳だった女性に性的暴行を働いたとして、民事訴訟を起こされたことが明らかになった。新聞「ニューヨークポスト」などが報じている。

被害者女性は先週末ニューヨークの裁判所に書類を提出。2000年9月、MTVビデオ・ミュージック・アワードのアフターパーティーでコムズと他の2人のセレブからレイプされたと主張している。女性はパーティーで飲み物を飲んだ後「ふらふらし、頭がくらくらした」状態になった。しばらく横になろうと誰もいないベッドルームに行って休んでいると、ディディが男性セレブと女性セレブそれぞれ1名と共に部屋に入ってきた。コムズは「狂ったような目で」彼女に近づくと、身体を掴んで「パーティーの準備はできているか!」と言ったという。

続いてコムズは女性を男性セレブに向かって「投げ飛ばした」。男性セレブは「ますます混乱していく」彼女の服を脱がすと、コムズと女性セレブが見ている前で彼女をレイプした。その後コムズが同じように男性セレブと女性セレブの見ている前でレイプしたという。次にコムズは彼女にオーラルセックスを強制したが、彼女はコムズの首を殴って抵抗。彼女は部屋を飛び出し、父にパーティーの会場まで迎えにきてもらったという。女性は「この事件後ひどいうつ状態に陥り、それが彼女の人生のあらゆる面に影響を与えた」と訴えている。コムズ以外の2人のセレブの名前はまだ報じられていない。

ちなみにこの日、この女性の訴えを含めて同様の民事訴訟が少なくとも5件、コムズに対して起こされた。訴えたのは男性2人、女性3人だが、男性1人を除き、全員がコムズから薬物を盛られていたと言っている。この女性を含めて全員の代理人を務める弁護士トニー・バズビーは、コムズの性犯罪を告発する民事訴訟を他にも起こしている。今月初めに彼は120人の被害者の代理人を務めていると発表、最年少の被害者は当時9歳の少年だと言っている。

バズビーは今回の提訴後「これからも証拠収集と書類の準備を続けながら、コムズらを被告とする訴状を毎週提出する予定」だと声明を発表している。コムズへの告発はさらに拡大すると見られている。