ドラマ「HEROES」やホラー映画『スクリーム』シリーズに出演しているヘイデン・パネッティーア。最近雑誌『ピープル』のインタビューに応じ、広場恐怖症との闘いについて語った。

ヘイデンはドラマ「HEROES」に出演、ブレイクした10代に広場恐怖症を患ったことを過去に告白している。それが昨年再発した。きっかけは2023年2月に弟で同じく俳優のジェンセン・パネッティーアと死別したこと。ジェンセンの死因は心臓の肥大。彼は当時28歳で病気だという診断は受けていなかったため、周囲は突然の死に大きな衝撃を受けた。

広場恐怖症は不安症の一種で、医学事典「MSDマニュアル」によると「強い不安に襲われたときにすぐに逃げられない、または助けが得られそうにない状況や場所にいることに恐怖や不安を抱く状態」で自宅の外に1人でいたり、人混みや広い空間にいたりすることに恐怖や不安を感じる。ヘイデン曰く「ジェンセンの葬儀は非常にプライベートな場所で行われた。その葬儀から出てくる自分の姿を撮ったパパラッチの恐ろしい写真を見なくてはならなかった。とてもショックだった。自分を認識できなかった。そして過去に苦しんだ広場恐怖症が再び現れた」。

またジェンセンの死後、40ポンド(約18キロ)太ったことも告白。ヘイデンは「体が風船のように膨らんだ。何をするか、何を食べるかは関係なかった。体がストレスを感じ、コルチゾールが体内を駆け巡るとそうなることは知っている。今考えると私の体は自分自身を守り、世界から自分を庇おうとしていたんだと思う」とコメント、広場恐怖症の再発同様、体重の増加も弟の死で受けた衝撃が原因だと話している。

体型が変わったことも手伝い「服を着て家を出る自信がなかった」というヘイデン。「でも外に出て動き続けないと外見も気持ちも変わらないと思った」。彼女に変化をもたらしたのがあるパーソナルトレーナーとの出会い。「彼女と一緒に気持ちを発散できるような長い素敵な散歩をした。まるでセラピーのようだった。彼女は私に力を与えてくれた」。気持ちが明るくなり、その結果「ストレスやいつも自分に課していた高い期待値が消えていった」。不安が消えると共に広場恐怖症も改善していったという。今は演技の仕事を再開しつつ、気持ちのバランスをとることを学んでいると話す。この1年の闘いを初めて語ったヘイデンには賞賛と心配する声の両方が上がっている。