パナソニック、ユニクロ(ファーストリテイリング)など、週休3日制を導入する企業が少しずつ増えてきています。休日が増えることは喜ばしい一方、仕事の満足度や仕事選びを大きく変えてしまう場合も。今どきのビジネスパーソンは、週休3日制をどのように捉えているのでしょうか?また、実際に週休3日になった人は、仕事への満足度をどう感じているのでしょうか?

休日が増えると、収入や働き方に不安も

正規雇用者に「今より休みが増えたときに想定される仕事への影響」について聞いたところ、もっとも多かった意見が「収入が減りそう」でした。続いて多かったのが「効率的に仕事を進めるよう努力しそう」「長く働き続けられそう」という結果に。全体的に休みが増えることで収入減少への不安、長時間労働の懸念、人手不足など不安を感じる声のほうが大きいということがわかりました。

やはり長く働いている人ほど収入がアップするという価値観は根強いようです。

続いて、「給料と休み、選ぶとしたらどちらがいいか」という質問をしたところ、全体では給与重視と休み重視の割合はほぼ半数ずつという結果でした。一方で年代別に見ると、20代と30代は休み重視な人が全体よりも多く、40代と50代は給与重視な人が多くなっているのがわかります。世代によって給与と休みの理想バランスは変わってくるようです。

給与と休みの理想バランス 、価値観のターニングポイントは30代?

仕事の満足度は休みが多いほど上がる傾向に

「今の仕事の満足度と週休の関連性」についての調査結果によると、週休3日以上の満足度が66.7%、週休2日に日祝も休める場合は48.4%、週休2日は38.0%、週1〜2日の休みなら25.0%、休みが週1日以下なら31.8%と、週休が多い人ほど仕事への満足度も高いということがわかりました。今はまだ週休3日制に不安が多い人でも、実際にそうなってしまえば仕事への満足感が高まるかもしれません。

休みが「週1日以下」はやはり仕事の満足度が低めです。

終身雇用や年功序列ではなくなりつつある昨今、当たり前だった働き方も着実に見直されています。自分が働く会社がいつか週休3日制を導入した日のために、今のうちから早めに収入減少や過剰労働の対策をしてみることは決して無駄にはならないでしょう。副業や投資、残業の削減、業務の効率化などできることはたくさんあるはず!しっかり対策さえできていれば、休みが増えることをより歓迎できるかもしれません。

有休消化率の低さが問題になる日本企業は、週休3日くらいがちょうどいいのかも?

【調査概要】
調査主体:株式会社マイナビ(http://www.mynavi.jp)
調査期間:2021年12月24日(金)〜12月27日(月)
調査方法:正規雇用者を対象としたWEB調査
有効回答数:800名