肌悩みの上位に必ずあがる「シミ」。みなさんはどの程度対策を取っていますか?
今回はクイズを交えながら、シミの種類などについて、日本化粧品検定協会 代表理事 小西さやかが、わかりやすく解説していく保存版です。ぜひ最後までお読みください。

日本化粧品検定協会 代表理事 小西さやかが徹底解説!

クイズに挑戦!

まずは、日焼けについてのクイズに挑戦してみましょう。以下は、日本化粧品検定3級の問題です。
日焼けについての記述として、適切なものを以下から選んでください。

1.冬でも日焼けをする
2.日光浴の途中で定期的に日陰で休憩をとると日焼けはしない
3.太陽の光に暑さを感じないときは日焼けをしない
4.水辺では日焼けをしない

適切だと思うものを1つだけ選んでくださいね。

次ページで正解をチェック!

正解は…

「 1.冬でも日焼けをする 」です

【解説】
一般的に、冬の紫外線量は夏に比べて少ないですが紫外線は降り注いでいるため、日焼けをします。特に雪の日では地表に降り積もった雪による反射で2倍近い紫外線量になるので注意が必要です。屋外で長時間日光を浴びるときはSPF値やPA値の高い日焼け止めを使用したり、日傘やサングラスなどで紫外線を防ぎ無防備な状態で長時間浴びないよう気をつけましょう。

また、日光浴の途中で定期的に休憩をとったとしても浴びた紫外線がリセットされるわけではなく、1日を通して浴びた紫外線の影響が蓄積され日焼けします。私たちが太陽光に暑さを感じるのは赤外線によるものであり、紫外線ではありません。水面の反射は紫外線を浴びる量を増やすため、水辺でも日焼けをします。

いかがでしたか? 「日本化粧品検定3級」では、無料で4択式のクイズに答えながら、正しい美容情報をいつでもどこでもWebで学べるので、興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

https://cosme-ken.org/thirdclass/

気象庁のデータ(関東)からも、紫外線は3月頃から増加傾向になりますが、冬でも紫外線は降り注いでいます。特に日焼けの原因とされる紫外線B波は、冬には夏の約1/5程度になりますが、シワの原因とされる紫外線A波は、冬でも夏の約半分の量が降り注いでいます。季節に関係なく1年中の紫外線ケアが必要ということですね!

2021年 日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフ(気象庁)。
●は観測値、細実線は1990年から2021年までの累年平均値を表しています。

シミは大きく分けて何種類? お手入れ方法は?

シミの原因はさまざまありますが、大きな要因として紫外線が知られているため、シミが気になる方は美白化粧品でお手入れをされている方がほとんどかと思います。しかし、シミの中にも美白成分が効くものと効かないものがあることをご存じですか? シミのタイプを見極めて、より効果的なケアをおこなうことが大切です!

ご自身のシミは、何タイプ? 効果的なお手入れ方法は?

シミは大きく分けて4種類

●老人性色素斑
できる場所:頬骨の高いところにできやすい
形・大きさ・色:直径数ミリから数十ミリ、丸い色素斑、黒くはっきりしている
原因:紫外線の影響や肌の老化
お手入れ方法:初期の薄いものには美白化粧品でOK

●雀卵斑(じゃくらんはん;そばかす)
できる場所:主に頬や鼻を中心にちらばるようにできる
形・大きさ・色 :直径2〜3mm、丸くはなく、三角や四角の場合が多く、薄い茶色のものがほとんど
原因:遺伝的な要因、紫外線の影響で濃くなることも
お手入れ方法:美白化粧品の効果は出にくい、紫外線を避けUVケア商品で紫外線を防ぎましょう

●炎症後色素沈着
できる場所:ニキビ跡や虫さされ、傷跡が残ったもの
形・大きさ・色 :赤から黒い色までさまざま
原因:ニキビ跡や虫さされ、傷などによる肌の炎症が治った時にできるシミ
お手入れ方法:美白化粧品が有効

●肝斑
できる場所:頬骨のあたりに左右対称にできる
形・大きさ・色 :淡褐色や暗褐色などさまざま
原因:紫外線による影響や女性ホルモンのバランスの崩れ
お手入れ方法:内服薬のトラネキサム酸が効果が出やすい

ご自身の気になるシミは、どのタイプかわかりましたか? シミの種類や原因を知ることで、お手入れ方法が異なります。ご自身の肌状態をしっかり見極めて、お手入れができるかが、美肌への近道です!

日本化粧品検定では、シミ以外にも季節に応じたお手入れ方法、メイク方法、しわやくま、ニキビに対するお手入れ方法なども学ぶことができ、履歴書にも書ける資格として人気です。詳細は以下よりご確認ください。

https://cosme-ken.org/guideline/

■プロフィール

オフィス美容の賢人 小西さやか

コスメコンシェルジュ。化粧品の研究や開発に携わってきたスペシャリスト。
現在は、一般社団法人日本化粧品検定協会を設立。
代表理事として、美容コラムの執筆、日本流行色の選定、メイクアップトレンドカラー本の監修を行なっている。
著書に『レディのルール』『コスメのプロが毎朝、実践する 1分メイク& 1分スキンケア』など。
小西さやかオフィシャルブログ:http://ameblo.jp/panntyann1/
「日本化粧品検定」HP:http://www.cosme-ken.org/