【あなたの料理がまずい理由 #2】 人気シェフ直伝 !失敗しない「肉野菜炒め」レシピ【簡単】
せっかく作ってもなんだかおいしくない気がする……その理由を一流シェフが解明するとともに、必ずおいしくなるテクニックをご紹介します。
今回は南青山にある大人気中華料理店「4000 Chinese Restaurant」の菰田欣也シェフにご登場いただきます。
「あなたの料理がまずい理由」は?
もし、自分の料理がなぜかまずい…と思っているのなら、これが理由かも。一流シェフが考える料理の時に大切なこととは。
野菜炒めといえば、お肉や野菜をしっかり炒めるイメージがありますが、菰田シェフによると「炒めすぎ」があなたの料理がまずい理由だといいます。
お野菜は生でも食べられるもの。それを炒めすぎることでおいしさがみんな逃げてしまうため、「肉野菜炒め」はあまり炒めすぎない事がコツなのだそうです。
菰田シェフの失敗しない「肉野菜炒め」レシピ
菰田シェフに教えていただくのは「肉野菜炒め」。
冷蔵庫の中にあるもので作ることができ、お肉も野菜もたっぷりとれる野菜炒めは、家庭でも定番料理の1つなのではないでしょうか。
今回は菰田シェフにおいしい「肉野菜炒め」の作り方を教えていただきます!
材料(1人前)
・豚肉こま肉 50g
・にんじん 1/2本
・ピーマン 3個
・キャベツ 1/4個
・キクラゲ 10枚
・ネギ 1/2本
・生姜 ひとかけ
■調味料A(肉の下ごしらえ)
・酒 大さじ1
・片栗粉 大さじ1と⅓
・塩・胡椒 少々
■調味料B
・砂糖 小さじ2
・酒 大さじ1
・しょう油 大さじ1
・オイスターソース 大さじ1
・胡椒 少々
・片栗粉 小さじ⅓
・水 大さじ1
【下準備】
1.にんじんを細切りにします。皮をむいて4〜5cmの長さに切ったにんじんを3〜5mm程の厚さに切ります。
切ったにんじんを重ねて置き、端から2mm幅でさらに細く切ります。
■【菰田ポイント】
にんじんの一か所を少し切ってその切り口を下にして置くと、にんじんが安定して切りやすくなります。
2.ピーマンを細切りにします。
■【菰田ポイント】
種が飛ばないよう回すように種に沿って切っていきます。
3.キャベツを切ります。厚さはにんじんやピーマンの倍くらいに。
■【菰田ポイント】
葉を重ねると高さがあり切りにくいので、キャベツを手でたたいて平らにすると切りやすい。
4.もやしはひとつかみ。
■【菰田ポイント】
水洗いなどはあまりつけないようにする。
5.調味料を合わせます。砂糖小さじ1、お酒大さじ1、お水大さじ1、しょう油大さじ1、オイスターソース大さじ1、片栗粉(水に溶いていない)小さじ1/3、コショウ少々を混ぜておきます。
■【菰田ポイント】
火をつけている炒め物の中に味つけをすると焦ったり、蒸発してしまうので調味料は先に混ぜておく。
6.お肉の下処理をします。塩少々、コショウ少々、お酒大さじ1.5(お肉100gに大さじ1)を入れて、お肉を軽く揉みます。
さらに片栗粉を小さじ2程入れて混ぜます。
■【菰田ポイント】
お肉がお酒を吸い、やわらかくなる。片栗粉はお肉が吸ったお酒を閉じ込め、合わせ調味料が絡みやすくするために入れる。
7.香味野菜を切ります。ネギは1cm弱くらい、生姜は2〜3mmの薄さで小さめに切ります。
■【菰田ポイント】
香味野菜は香りづけと、体を温める効果のために使う。
【調理】
1.フライパンにお湯を沸かします。
2.火の通りの遅い順番に茹でます。まずはにんじんから。続いて、ピーマン、キクラゲ、もやしもフライパンに入れて茹でます。
■【菰田ポイント】
にんじんは元々、生でも食べることができるので火を通し過ぎないことが大切。
3.ピーマンの色が鮮やかになり、キャベツがしっとりしたら、ザルで水を切ります。
4.フライパンに油を敷いて、まだ温まっていない状態のフライパンにお肉を入れます。
■【菰田ポイント】
火加減は中火くらいで、フライパンを火から離さないこと。また。面全体を使ってお肉を焼くとフライパンの温度が均一化する。
5.ネギと生姜を加えて焼きます。
6.肉やネギなどが茶色く色づいたら、下処理した野菜をフライパンに戻します。
7.野菜を戻したら、合わせ調味料を入れます。
■【菰田ポイント】
合わせ調味料はよく混ぜる。
8.強火にして、片栗粉が固まりだすまで待つ
■【菰田ポイント】
片栗粉が固まりだすまで待った方が、片栗粉がきれいに混ざる。
9.全体に味を行き渡らせるように少し混ぜたらできあがり。
菰田シェフの「肉野菜炒め」は、野菜を茹でること、調味料は先に合わせておくこと、そして、あまり炒めすぎないのがポイント。
家庭でも作る頻度が高い肉野菜炒め。菰田シェフのレシピなら、シャキシャキの食感で1つ1つの味がしっかり深い、おいしい肉野菜炒めができますよ。
ぜひ今度の休日は、菰田シェフの「肉野菜炒め」を試してみてくださいね!