ウニ、イクラ、サーモンなど、海鮮を豪華に使った「海鮮丼おにぎり」

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おいしそうな手料理が人気のSNSアカウントは数あれど「おにぎり」のみを毎日投稿し続けるのは、emi-Onigiri365さん(@onigiri365)くらいではないだろうか。海鮮丼やすきやきをおにぎりにしたり、季節のイベントをモチーフにしたり、その斬新さとクオリティの高さに世界中から反響が寄せられている。

【写真】あなたが住む都道府県のおにぎりは?名産を使ったおにぎりシリーズ!

■まるで”おにぎり図鑑”なインスタグラムの誕生秘話

そもそも、なぜおにぎりを投稿し始めたのか。それは母の料理に、もっと注目してほしいという娘の気持ちからだったという。

「母が料理じょうずなのですが、料理に関して父も兄も大した感想を言ってあげなくて…。もったいないなと思い、母が作り私が投稿するという形でインスタグラムを始めました。おにぎりに決めたのは、以前母が知人から定期的におにぎり作りを頼まれていた際、制約が多くて思うように作れなかったことがきっかけでした。制約がなければ、もっといろんなものを作れるんだよと伝えたかったんです」

その言葉通り、最初の1年は「新食材を必ず使う」と決めていたそう。ネタ探しに苦労するなかで始めたのが「都道府県おにぎり」や「ワールドおにぎり」といったシリーズもの。

「『ワールドおにぎり』を投稿していたときには、フォロワーさんが『日本おにぎりはどんなのだろう』と予想してくれたり、写真に添えていた国旗を見て『この国はこんな国旗なんですね』と反応をくれたり。そういう楽しみ方ができるのもいいなと思っています」

日本の伝統的な食べ物「おにぎり」がテーマのため、海外からの反響も大きい。そのことについて聞くと「言語が堪能なら良かったのですが、すみません…がまず一番に(笑)」と話す一方、喜びも語ってくれた。

「海外の方におにぎりをほめられると、なんだかうれしいです。先ほどお話した『ワールドおにぎり』を投稿していたとき、その国の方が『食べてみたい!』と言ってくださったり『僕の国のも作ってよ』とリクエストをくださったり…。皆さんの温かい声が励みになっています」

■3年間投稿してきたなかで、1番のお気に入りは?

3年間投稿し続けてきたなかでも、特に気に入っているのが「エイプリルフールおにぎり」だそう。「『苔玉おにぎり』や『コンビニ風おにぎり』のように、見た人がちょっと笑ってくれて、それでいて味も悪くなさそうだなって思ってもらえたときに、楽しさを感じます」

ほかにも、コロナウイルスの感染拡大の影響で牛乳の消費量減が問題になったときには、牛乳を使ったおにぎりを制作するなど、そのアイデアは今後も尽きることがなさそうだ。「食べることを楽しむ」ことが大好きなemi-Onigiri365さんだからこそ生み出せる、新しいおにぎりの数々は、見る側の私たちの暮らしをもより豊かにしてくれるだろう。