Close up of a caucasian woman with red painted toenails stepping on a bathroom weight scale.  She is excited to read the scale, which shows that she has lost weight. Beige tiled floor and walls. White towel.  Dieting, weight loss concept.  Unrecognizable person.

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なんとなく実践しているそのダイエット、それってもしかしたら「太るダイエット」かも…。そう言われると、全然効果が出ていない…。逆に太ってきたような…。少しでもあれ?と思うことがあるならば、本当に正しいダイエットかを確かめるのが賢明!

ダイエット、リバウンドを繰り返し、リバウンド体質にならないためにも、五つの間違いダイエットの真相を見ていきましょう。

mistake:1
糖質は徹底的にカット!
…やめた途端にリバウンド!
糖質オフは今やダイエットの定番。糖質を徹底的にカットすると一時的にガクンと痩せますが、代謝低下や疲労、体内で発生するケトン体によるダイエット臭など、さまざまな弊害が起こる可能性が高まります。何より、危険なのは、糖質オフに挫折した途端に見舞われるリバウンド地獄!過度な糖質オフによる代謝低下で太りやすくなっているところに、急に糖質を増量すると体脂肪蓄積が加速…。ヤバイ!と思って再び糖質カット、挫折を繰り返し、体重の増減が繰り返されると、体は大きなストレスを抱えて太りやすい体質になってしまいます。糖質は適度にオフが鉄則です!

mistake:2
体にいい油をたくさん摂る
…油は高カロリー。摂りすぎると太る!
「話題のスーパーフードに痩せる油がある!」と飛びついた人も多いのでは?こうした油は、乱れやすい脂肪酸のバランスを整えたり、痩せホルモンの分泌を増やすなど、体にいい働きがあるのも事実。しかし、油は油。1gあたり9kcal、大さじ1杯で約110kcalの高カロリーに違いはありません。もちろん、いくら痩せたくても過剰に摂ると逆効果。カロリー過多で太るだけでなく、消化不良を起こすなど不調の原因になることもあるので、適度に取り入れるよう心がけましょう。

mistake:3
サラダで満腹
…ドレッシングの油、具の糖質に要注意!
サラダでお腹をいっぱいにすれば、痩せられるのは間違いではありません。ただし、サラダなら何でもOKというわけではなく、中には太ってしまうものもあります。例えば、脂質たっぷりのマヨネーズ、シーザードレッシング、フレンチドレッシングなどをたくさんかければ脂質の摂りすぎ!さらにポテトやカボチャ、マカロニ、春雨など糖質を多く含む食材をたくさん使ったサラダなら、糖質過多!ポテトサラダやマカロニサラダなら、マヨネーズをたっぷり使っていることが多いので、脂質&糖質のW摂り過ぎ確定…。ヘルシーなイメージの春雨サラダも、春雨の糖質とごま油ドレッシングの脂質をWで摂ることになるので、食べすぎは禁物です。サラダでダイエットを目指すなら、適量をノンオイルドレッシングで、食前に食べるとよいでしょう。

mistake:4
肉を食べない!
…代謝が下がって太りやすくなるかも
肉抜きダイエットは、正しい知識を持って実践すれば、栄養バランスを崩すことなく体調を維持して痩せることも可能ですが、ただ単純に肉を抜くのはちょっと待った!肉に含まれるタンパク質やビタミンB群、鉄や亜鉛などの栄養は不足すると太りやすくなるばかりか、不眠、冷え、貧血、疲れ、生理痛や生理不順などの不調の原因にもなります。何より、肉に含まれるタンパク質は、消化時に多くのエネルギーを使うため、ダイエットにピッタリ!肉の脂で太るのはイヤ…という心配は、脂が少ない牛豚の赤身肉、鶏ササミやムネ肉を選ぶなどで解消できます。

mistake:5
カロリー0、糖質0のフードに頼る
…人工甘味料は体の機能を狂わせる!
甘いドリンクもスイーツも糖質0、カロリー0の商品なら安心!というのは少々早計。痩せたいからカロリー0、糖質0の商品を選びたくなる気持ちもよくわかりますが、こうした商品に使われている人工甘味料には注意が必要です。代表的な人工甘味料に、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースなどがありますが、こうした人工甘味料には、砂糖以上の中毒性が認められており、脳や体への影響が心配されています。糖質を摂っていないのに脳が錯覚を起こして、血糖値が急上昇するというケースも報告されているので、過信は禁物。商品のパッケージをチェックして、できるだけ自然由来のものを選ぶのがオススメです。

私達の体はシンプルそうでとても複雑。栄養の摂り方一つで、体はストレスを抱えて太ってしまうケースも珍しくありません。自分の体を守るためにも、正しいダイエット方法かどうか、正しい情報を得てしっかりと見極めましょう。

ライター:藤岡操(栄養士)