DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」2回目のボヤきは「仕事上の人間関係が苦手。人脈作りって何?」です。

【今週のボヤき】

よく「人脈は大事」と言いますが、どう人脈を築いていけばいいのかわかりません。もともと一人でいるのが好きな方。だからと言って友だちが少ないわけでもなく、プライベートではつかず離れずの良好な人間関係は築けていると思います。ただ、仕事になると社外の相手とどこまで距離を近づけていいのか、どう人脈を築いていくものなのかわからなくなります。

人間関係を築くことが目的になってない?

職場で人間関係がうまくいかない人って人間関係を形成するのが目的になっているんですよね。とりあえずどこかのコミュニティに入って孤立することを避けようと必死になってしまうわけですが、そうなると本来の自分を捻じ曲げてまでどこかの集団に属することに執着してしまうんです。

集団の理念に合わせて自分を作らなきゃならないわけですから、必ず「自分らしさ」というものが反発してしまうわけでして。表面上は集団に合わせていても内心は自分らしさが暴れているという葛藤を常に抱えてしまうんですね。

孤立を恐れて集団に属したことに気づけば、その集団に属しているのは偽りの自分だけで、「自分らしさ」は人知れずポツンと孤立した状況に追い込まれます。言いたいことも言えず、出したい自分も出せず、不満やストレスしか生産しない毎日になってしまい、その人間関係が嫌になってしまうわけですね。

仕事がデキる=孤独と戦っている

根本にある問題点は孤立してしまうことへの恐怖心なのですが、仕事ができる人って、いつも孤独と戦っている人なんですよね。夢中の「中」には自分一人しかいないものですから、仕事に夢中になっている人というのはだいたい孤独なんです。

そういう人に惹かれて人は集まっていくものでして、その人を中心に自然と人間関係は形成されていくんです。同じ志を持っている者同士が同じ目的地に向かう電車に乗るような感じですね。

人脈は自然にできるもの

人間関係の形成は、目的ではなく仕事に没頭した結果でしかありません。それは無理やり作るものではなく、夢中になっていればいつのまにかできてしまうもの。目指すものがあれば人脈も自然とできるものです。友だちを作るために仕事をしているわけではないのですよ。社会人は孤独と戦ってナンボなのですよ。馴れ合いでお給料がもらえる仕事なんてないのですよ。