1月30日、アメリカで11歳の女の子がコミック界に変化をもたらす出来事が起きました。

女性キャラクターのコスチュームはいつもピンクや紫

その少女の名前はローワンさん。ことの始まりは、彼女が誕生日にコミックキャラクターグッズをもらったことでした。

彼女はそのプレゼントについて「10人のキャラクターの中に女性キャラクターが2人しかいないことに、とてもがっかりしました。それに、女性キャラクターのコスチュームはいつもピンクや紫。男性キャラクターは黒や、赤やブルーなど、いろんなバリエーションがあるのも理解できなかった」と後に語っています。

DCコミックスに手紙を書いた

ローワンさんは、この思いをアメリカ2大アメコミ出版社の一つ、DCコミックスに手紙を書くことにしました。以下、彼女の手紙を引用。

「私の名前はローワン、11歳です。私は小さなころからコミックが大好きです。私は女の子なのですが、とてもがっかりしていることがあります。それは『DCコミックス』には、女性が主役のマンガや映画がたくさんないことです。
〜(中略)〜 私は周りの人たちに『女性が主役のマンガや映画があったら見てみたい?』って聞いてみました。そしたら、全員が『Yes』といったのです。どうか、女性キャラクターのマンガや映画をもっと作ってください。女の子だって、マンガが大好きなんです!」

DCコミックスがツイッター経由で返事をしてきた

彼女が手紙を送った後日、ローワンさんの家族の友人の1人がブログ上に手紙を掲載。ツイッターでもメッセージを発信したところ、なんとDCコミックスがツイッター経由で返事をしてきたのです。

「ローワン、手紙をありがとう。私たちは、あなたの意見に同意します! そして、女性が主役のコミックをこれから一生懸命作ろうと思います」(DCコミックスのツイッターより)

ローワンさんはこの出来事を受け、こうコメントをしている。

「私の手紙がこうして『DCコミックス』に伝わったことは、とてもうれしいです。でも、中には『私の手紙は私が書いたものじゃない』っていう人や、そもそも作り話だっていう人もいて、とても悲しいです」

11歳の意見がネットを介して、大きな会社に変化をもたらすという経験をすることができた一方、 話題の人になることで、ネガティブなリアクションを受けてしまうことも発見してしまったようです。

そんなネガティブな反応にもめげずに、近い将来彼女が望む「女性が主役」のコミックが誕生して喜ぶ日が実現しますように。

(中村綾花)