今年もこの時期がやってまいりました。街中がカボチャ色に染まる季節、そう。ハロウィンです。

田舎から東京に出てきた頃は、「都会ではこんなに盛大にやるのか」と驚き、繁華街を練り歩く魔女やゾンビやミニスカポリスたちに、いろんな意味で恐れおののいていたのを思い出します。

そんな私も実は去年、友人に誘われて仮装デビューを果たしたのですが、完成度が低すぎて不完全燃焼に終わってしまった苦い思い出が。明らかに不足していたのは私のメイク技術でした……。

でも逆に言うと、メイクさえしっかりとコツを掴めば、仮装をしなくてもハロウィンぽい雰囲気を出すことができてしまうんです! そこで、今回はメイクアップアーティストのzaiさんに、 さりげなくハロウィンっぽさを取り入れたい人へ、オフィスでも浮かないオトナのハロウィンメイクのやり方を詳しく教えてもらいました!

「キーワードは“血色のコントロール”です。血の気の薄そうな青みがかった肌に、赤系のアイシャドウやリップで血がにじんだような赤みをプラスすることで、ハロウィンのゴーストのような雰囲気を出します。」(zaiさん)

ベースメイクはコントロールカラーで青白い肌を演出

化粧下地を塗った後、青み系のコントロールカラー(パウダーでもリキッドでも可)を仕込んで青白い肌を演出。コントロールカラーはつけすぎると本当にお化けのような真っ白な顔になってしまうので、少しずつ程度を確認しながらのせていくのがポイント。

肌荒れが気になる人はこの後にコンシーラーを使用し、最後にマットな質感になるよう、パウダーファンデーションを薄くのせる。チークはフェイスシャドウのような茶色系のものをハケにとり、手の甲でよくなじませてからごく薄めに、三角を描くように頬にのせる。

アイメイクは赤系のシャドウをアクセントに

パールの入ったベージュ系のシャドウと薄茶色のシャドウを取って手の甲でなじませ、筆か指でアイホール全体にのせる。ペンシルで上まぶたのまつげの生え際を埋めるようにアイラインを引く。しっかりとキャットメイクのように引くのはオトナの女性にはキツすぎるので注意。

赤系のシャドウと茶系のシャドウを手の甲でなじませ、目の中心から目尻側に薄めにのせる。下まぶたに茶色のシャドウを筆か指でのせ、その上に赤系のシャドウをのせる。赤系のシャドウの前になじみやすい茶系シャドウをのせることで、オフィスでも浮かない自然さを出すことができる。最後にマスカラを上下のまつげに軽く塗る。

リップメイクには紫がかった赤い口紅をチョイス

リップライナーで上下の唇の両端1?くらいを除いた範囲を輪郭付けする。(全部輪郭を作るとインパクトが強くなりすぎてしまうので注意)リップライナーがない場合は口紅を筆にとって使ってもよい。紫がかった赤い口紅を全体にのせる。このとき、重ね塗りせずに薄く仕上げるのがポイント。ティッシュで軽く押さえてから最後にリップグロスを重ねることで色落ちを防ぐことができる。

「普段ピンクやオレンジ系のチークとリップをつけている人はこれだけで十分変化を楽しめると思います。リップメイクが強めなので、目元は抑えめに、でも赤系シャドウを入れることでミステリアスな雰囲気を出しました。さらに本格的なハロウィンパーティーメイクにする場合は、目尻に赤を足すといいですよ」(zaiさん)

ハロウィンメイクとはいえキツくなりすぎないので、オフィス以外の女子会やデートにもおすすめです。いつもと違った、タイムリーなメイクで周りの人をどきっとさせるもよし、ちょい足しして仕事の後にハロウィンイベントに参加するもよし。あなたらしいスタイルで今年はハロウィンを楽しんでみてはいかが?

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(山越栞/ミニマル)