日本初公開作品が半数以上!「モローとルオー」展開催中

写真拡大

元々才能に恵まれていても、よき指導者(メンター)に出会えなければその才能を伸ばせない・・・なんてことも。ことアート界においては有名な師弟関係がちらほら。なかでも今回紹介したいのが、フランス象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モローと、彼の愛弟子で後に20世紀最大の宗教画家と呼ばれるジョルジュ・ルオーの2人の展覧会。なんと全世界に先駆け、パナソニック汐留ミュージアムにて「モローとルオー ―聖なるものの継承と変容―」展(〜12月10日(火))を開催!

「本展は2人の芸術世界と心の交流を紹介する世界で初めての展覧会です。モローは、パリの国立美術学校の名教授としてマティスなど著名な画家を育てました。なかでも彼に最も愛された生徒がルオーでした。モローは熱心にこの優秀な弟子を指導し、マティエールと色彩、そして内的ヴィジョンへの関心を目覚めさせます。ルオーは師の教えを確実に受け継ぎ、やがて作品の中で我がものとしていきます。 『親愛なる我が子』『偉大なる父』と彼らの往復書簡の中で呼び合う2人には、師弟を超えた特別な絆がありました。モローは遺言によりルオーをモロー美術館初代館長に任命し、自分亡き後も愛弟子を導き続けます。ルオーは師への感謝と崇敬の念を生涯忘れず、精神的な父としてのその存在は、ルオーの芸術と人生に深い影響を及ぼしたのです」と話す広報担当さん。

本展は、2人の交流の軌跡を辿りながら、モロー晩年の未公開作品や、ルオーの美術学校時代の作品など日本初公開を多く含む油彩画やデッサン(モロー29点、ルオー35点)、往復書簡など約70件も展示されているそう。モローの芸術性がどのようにルオーへと継承され、変容したかもツウなら気になるポイント。監修はパリの国立ギュスターヴ・モロー美術館館長の渾身のセレクション。これはもうぜひ観に行かなくっちゃ!!