東京都江戸東京博物館で「花開く 江戸の園芸」開催

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朝顔が咲いていると「あぁ、夏だなぁ」って思うけど、朝顔っていうと、小学校の夏休みの課題で育てなかった? キレイに大きく咲かせられたらやっぱり嬉しいよね。それは、江戸時代の人たちも同じだったみたい。なんと、1860年にプラントハンターとして来日したイギリスの植物学者、ロバート・フォーチュンは日本人の身分を問わない草花好き、その園芸文化の高いレベルに驚いて「もしも花を愛する国民性が、人間の文化生活の高さを証明するものとすれば、日本の低い階層の人々は、イギリスの同じ階級の人達に比べると、ずっと優って見える」とまで報告したくらいなんだそう。そんな日本の誇る園芸文化の素晴らしさを知ることができる展覧会「花開く 江戸の園芸」が、東京都江戸東京博物館で7月30日(火)〜9月1日(日)まで開催中。見どころを広報の方に伺ったところ・・・。

「この展覧会では、花や緑に親しむ人びとが描かれた浮世絵や屏風、現代と変わらない技術が満載の園芸書、丹精を込めて育てた自慢のひと鉢が描かれた刷物(すりもの)などを通して、平和な時代に花開いた江戸時代の園芸文化を紹介します。特に、“変化朝顔”は育て方からしてタネにキズをつけてから蒔く、という実に不可思議なものですし、花や葉も、とても朝顔とは思えない形状です。もちろん、これらの絵や刷り物も多数展示されます。また、「8月の土日を中心に朝顔折り紙教室や紋切り遊び教室などの子供向けのワークショップも開催します」とのこと。

ちょっとおもしろいのは都内の9つの庭園で、合計4つのスタンプを集めれば、この展覧会の招待券がもらえるスタンプラリーを開催していること。彼と緑で癒されつつ日本の美を再認識する粋なデートを楽しんでみては?