元FBIが語るウソの見分け方とは?「ウソ=足を引っ込める」「ウソ=ノドをさわる」

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ウソは「顔」より「体」が語る。ウソをついているのではと疑う時は、その人の目を見たり、顔の表情を観察すると分かるというのは専門家に言わせると間違い。「顔」は、人が思うほどに心情を語らないようです。

●顔は信用できない
ジョー・ナバロ氏は、FBIで25年間も1万人以上の容疑者のウソを見抜いてきたウソのエキスパートで、ノンバーバルコミュニケーション分野では世界的にも草分け的存在。

ナバロ氏は、顔はウソを見抜くにはあまり信用できない部位だと語っています。「誰かが私に笑いかけると、私も微笑を作ります。でも、私の体はまったくそれに反応していません」。

米プリンストン大学の最近の研究でも、「顔の表情は過大評価されている」と報告され、顔より体のしぐさ、ジェスチャーの方がずっと正確に人の気持ちを映し出すと報告されています。

ここで行われた実験は実にシンプル。試合に勝ったテニス選手の顔と、打ち損なった選手の顔だけの写真を見せると、それが喜びの表情なのか悔しい表情なのか、非常に判断がつきにくい事が分かる。しかし、今度は体だけの写真を見せると、明らかにそのテニス選手がうれしがっているのか、悲しがっているのかが分かるのです。

●相手をリラックスさせ、しぐさを徹底的に観察
「ウソを見極めるためには、相手がリラックスさせることが前提です」とナバロ氏。

これは、普通の状態の振る舞いを知らないと、ウソをついた時の変化が読み取ることが難しくなるため。そして、いつそのリラックスした態度が変わるかを見極めることがポイント。そして、あくまでも中立の立場を保ち、判断を下さないことが大事。よく映画やドラマで見るオドシや声を張り上げての詰問シーンはフィクションの世界だけのことらしいです。

さらに、よくウソをつくと人は目をそらすと言いますが、詰問の場ではその逆で、ウソをついている人は目をそらさないといいます。これは自分のウソがどれだけ相手に効果を発揮しているかを見極めるためだそうです。

●一番の正直者は「足」
一番正直なのは「足」だそうです。人間の進化の過程で、足は危険から命を守る重要な役目を負っていました。そのため、不安を感じると足を引っ込める、自信がある時、リラックスしている時は足先が上を向くとのこと。

その他にも、「ノドをさわる」、「声の張りがなくなる」、「呼吸が乱れる」、「唇をかむ」といった変化もウソを暗示するジェスチャーといいます。ナバロ氏は実に216もの細かな体のしぐさをウソの証拠として定義しました。ウソの見極めで難しいのは、ウソの時にでるしぐさはストレスを感じているときのそれと類似していることだそうです。上記の行動もストレスを感じる場合にも現れるしぐさだとか。そこには観察力と経験が物を言うようです。

体がほんの少しピクン動く、手、腕、足、体の向きなどのほんのささいなしぐさが、ウソをバラす。彼は最近ウソついている?と疑う人は、何気ない“尋問”で彼の体の動きをじっくり観察してみては?

※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。


参考:Ein FBI-Agent als menschlicher Lugendetektor
http://www.welt.de/gesundheit/psychologie/article116924156/Ein-FBI-Agent-als-menschlicher-Luegendetektor.html

Der menschliche Gesichtsausdruck ist tr・erisch
http://www.welt.de/gesundheit/psychologie/article111708466/Der-menschliche-Gesichtsausdruck-ist-truegerisch.html