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デンマークの著名建築家であり、家具デザイナーでもあったフィン・ユール。当時主流であったデザイン様式に異を唱え、独自のデザイン形式を確立した彼は、自由なモダンアートの影響を色濃く受けている。家具を「自由な人体の容れもの」と定義する彼のデザインは、「イージーチェア No.45」「ペリカンチェア」など存在感のある複雑な曲線が特徴的だ。

フィン・ユール生誕100年となる今年、新宿パークタワーホール・ギャラリーでは「The Universe of Finn Juhl」が開催される。様々な分野でデザイナーの経験ももつソーレン・ウルリック・ピーターセンがプロデューサーを務める本展。フィン・ユールの家具デザインのディテール、シルエット、クラフトマンシップに焦点を当てながら、1940年以降の現在製造されている作品から、今後復刻される作品のプロトタイプまでが展示される予定だ。その中でも注目したいのが、世界中で12脚しか存在しないといわれる幻の作品「アームチェア No.44」の100周年記念復刻モデル。100脚のみ限定製作された貴重な作品の、日本での初展示となる。


名作を見るだけではなく手で触れ、体感することができる展示は1月28日から2月11日までの期間、開催される。家具だけではなく自身が描いたスケッチや図面(複写)、作品中のデザインをモチーフにした巨大なモビール等が飾られた会場には、フィン・ユールらしい“見た目の軽やかさ”や“自由な感覚”が漂う。今見ても色あせることのない名作たちに出会うことができるこの貴重な機会に、ぜひ会場まで足を運んでみては。


The Universe of Finn Juhl展
期間:1月28日(土)〜2月11日(土)10:30〜19:00
   ※初日の入場はは17時まで。
会場:新宿パークタワー ギャラリー1
入場料:無料
主催: Onecollection A/S
共催: デニッシュインテリアス株式会社、株式会社Oneproduction
協力: 東海大学芸術工学研究科、リビングデザインセンターOZONE
後援: デンマーク大使館、ヴィルヘルム・ハンセン財団、デンマーク・デザイン・ミュージアム


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