夏のような気温の日が続く関東地方。すでに沖縄と奄美大島では梅雨入りしていますが、関東地方の梅雨入りは例年6月初旬ごろ。もう間近となっています。

梅雨シーズンで困ることはいろいろありますが、中でも生活に直結するのは洗濯。外干しができない日がグッと増えますが、皆さんどんなふうに梅雨の洗濯を乗り切っているのでしょうか?そこで今回はリンナイ株式会社がおこなった洗濯に関する意識調査をもとに、梅雨の洗濯事情を考えてみます。

あるけれど使っていない人多数!乾燥機を使っている人はごく少数!

一口に洗濯といってもさまざまな方法がありますが、中でも梅雨に直結するのは乾燥の方法。外干し、部屋干し、乾燥機などの方法が主流ですが、それぞれの方法をどのくらいの人が採用しているのでしょうか?同調査による調査結果は次の通りです。

洗った洗濯物の乾燥方法

外干し……66.1%

部屋干し……29.7%

乾燥機……3.5%

その他……0.7%

圧倒的に多いのはやはり「外干し」。実は欧米だと部屋干しや乾燥機を使う国が多いそうですが、日本では洗濯といえば外干しです。日本のように高温多湿ではない地域の場合、室内でも雑菌が繁殖せずにすぐ乾燥するそう。しかし日本でも雨で外干しができない場合は、どうやって乾かしているのでしょうか?結果は次の通りです。

雨の日でも外干しの人が10.4%!屋根のあるバルコニーなどに干しているのでしょうか?

なんと70.7%が「部屋干し」。最近は乾燥機が標準装備となっている洗濯機が主流ですが、雨の日でも乾燥器を使っている人は17.4%しかいませんでした。晴れの日に乾燥機を使っている人も3.5%しかいませんでしたが、なぜ日本人は乾燥機を敬遠するのでしょうか?同調査による使わない理由1位は「自然乾燥で十分だと感じるため」で、2位は「電気代が余分にかかるため」だそう。また、「衣類がうまく乾かない」「衣類が傷みそう」と感じて、乾燥機能の利用を避けている方もそれぞれ約2割いるそうです。

外干しをなるべく避けるため“晴れの日一気干し”はアリ?ナシ?

しかし高温多湿の日本では梅雨時期に部屋干しをすると、雑菌の繁殖によるニオイ発生することも少なくありません。また部屋に濡れた洗濯物を干すと、部屋がじめじめしてカビの原因にもなります。梅雨時期の洗濯はなかなか一筋縄ではいきませんが、皆さんこの時期の洗濯はどんなことを工夫しているのでしょうか?そこで同調査では「梅雨時期に洗濯で意識していること」についてアンケート。結果は次の通りとなりました。

洗濯家の中村祐一先生による雨の日の洗濯の正解、「少ない量でこまめに洗濯する」と答えた人は20.5%でした。

一番多かったのは「晴れの日に一気に洗濯をする」(32.4%)。やはり日本の梅雨時期の外干しは皆さんできるだけ避けたいようで、晴れの日にまとめて洗う人が多いようです。続いて多いのは「除菌効果の高い洗剤や漂白剤を使う」(27.6%)。それでも外干しが必要なときは除菌効果の高いもので、雑菌の繁殖を減らす工夫をしているようです。

欧米では室内干しが当たり前で、専用スペースがある家も多いそう。日本の住宅事情ではなかなかそんなスペースはありません。

こういった洗濯方法は本当に効果的なのでしょうか?同調査ではその洗濯方法について、洗濯のスペシャリストとして活躍する洗濯家、中村祐一先生に直撃。すると意外な答えが返ってきました。

まず晴れの日に一気に洗濯をする方法について、「まとめずこまめに洗濯していくことが、嫌な臭いをさせないポイント」と指摘。汗をかきやすくなるこの時期は、洗濯する前から濡れています。その結果溜めている段階で雑菌が繁殖し、臭ってしまうようです。

部屋干しをする場合は干した時に、扇風機の風を当てておくことで空気が循環できるそう。その結果乾燥も早くなります。また乾燥機を有効活用することも重要で、「乾燥機はただ乾かす道具ではありません。洗濯においてはアイロンと並ぶ、いわば仕上げ機です」と中村先生。乾燥機ですべてを乾燥させようとは思わず、部屋干しと合わせて活用するのもひとつの方法です。

雨の日の洗濯は憂鬱になりがちですが、少しでも快適に楽しくできるよう、皆さん頑張りましょうね。

【調査概要】
調査主体:リンナイ株式会社
調査時期:2019年4月25日〜5月7日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20〜60代 男女 計1,000人
調査エリア:全国47都道府県