関東地方では6月6日に梅雨入りを発表。いよいよ雨とのお付き合いが増えるシーズンへと突入です。日本も亜熱帯化しているのか、近年梅雨になると“ゲリラ豪雨”も多発。普通の靴では靴下がびっしょり濡れてしまい、大人でもレインシューズを履く人が増えたように思います。とはいえビジネスシーンでレインシューズは、ちょっと浮いてしまう心配も……。

女性は約6割が雨の日用のレインシューズを持っている

「株式会社インテージ」では、会社勤めをする男性と女性を対象に「レインシューズ」に関するアンケートを実施。職場でレインシューズがどのくらい浸透しているかについて調べています。まず調査したのはレインシューズの所持率。一口にいってもさまざまな種類がありますが、どのような種類の靴を持っているのでしょうか?調査結果は以下の通りです。

雨の日に持っている靴

レインブーツ(ロング丈)……男性10.9%、女性22.0%

レインブーツ(ミドル丈)……男性8.5%、女性13.6%

レインブーツ(ショート丈)……男性6.8%、女性25.3%

レインパンプス……男性0.8%、女性7.6%

レインスニーカー……男性5.2%、女性2.9%

防水のビジネスシューズ……男性12.8%、女性2.5%

持っているものはない……男性60.8%、女性42.6%

男性は約6割、女性は約4割が「持っているものはない」と回答。つまり女性のほうがレインシューズの所持率が高いことが分かります。中でも、女性で愛用している人が多いのが「レインブーツ」。要するに「長靴」ですが、最近はオシャレなデザインも増えています。

では、これらのレインシューズは実際職場にどのくらいの割合で履いているのでしょうか?調査結果は以下の通りです。

一番「よく履いていく」割合が高かったのは「レインスニーカー」。見た目普通の靴っぽいのがメリットですが、丈が短いので足首が濡れるのが欠点です。

職場に履いていく人が多いのは「レインスニーカー」や「防水のビジネスシューズ」。一方女性の愛用者が多いはずの「レインブーツ」は、「めったに履いていかない」「履いていかない」人が4割以上となっています。

レインブーツを職場に履く人の8割は別の靴に履き替える

レインブーツを職場に履いていくことを敬遠する人が多いのは、やはり「そのまま仕事をするには浮いてしまう」ことにあるのでしょうか?一方「レインスニーカー」や「防水のビジネスシューズ」であれば普通の靴と見た目はそれほど大差がないので、そのまま履き替えずに仕事をしやすいのかもしれません。そこで同調査では、レインシューズで通勤した後、1日職場でどのように過ごすのかを質問しています。

レインブーツのミドル丈とロング丈の結果はほぼ同じ。ショート丈になると、若干レインブーツのままで過ごす人が増えます。

やはり「レインブーツ」はタイプに限らず、約8割が「別の靴に履き替える」と回答。一方見た目は普通のシューズと違いがあまりないレインスニーカーや防水ビジネスシューズですが、それでも約4割は「別の靴に履き替える」という結果に。見た目に限らず、レインシューズ全般で仕事を続けることに抵抗を感じる人が多いようです。

オシャレアイテムとして認知されつつあることも多い、ロング丈のレインブーツ。くるぶしまですっぽり隠れるので、ゲリラ豪雨でも安心です。

履き替える理由として考えられるのは、まず職種の問題。例えば営業や接客業といったお客さんと接する職種だと、レインシューズは失礼にあたるケースもありそう。また、ゲリラ豪雨は一気に降ってそのあと快晴……ということも珍しくありません。その場合レインシューズだと見た目もしっくりこないし、何より“蒸れる”不快感も考えられます。そういった理由を考えると、履き替え用の靴を常備しておくと確かに安心かもしれません。

じめじめした梅雨シーズンは何かと悩ましいことが多いですが、レインシューズなどを上手に活用して上手く乗り切りたいものですね。

【調査概要】
調査主体:株式会社インテージ
調査地域:全国
対象者条件:20〜69歳の男女で、職業「会社員」
調査実施時期:2018年5月21日(月)〜23日(水)