寅昌ザンギ500円。ショウガ、ニンニク、自家製のタレに漬け込まれていて、肉の下味はしっかりしています。小皿のソースでアクセントを効かせて食べよう。

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“やめられない、とまらない”といえば、かの有名はスナック菓子ですが、この店自慢の「寅昌ザンギ」500円が目指しているのも、まさにそんなところ。箸が止まらなくなるぐらいにザンギを美味しく食べてもらえるよう、ちょっとした工夫が凝らされています。その一つが、ザンギのお供として一緒に差し出される小皿の上にあります。

店主の高橋さんの相棒がこの人! 店の料理を任されています。

寅昌は和風をベースにした料理を肴にお酒を楽しむ、というスタイルの札幌はすすきのの居酒屋です。居酒屋といってもその実力を侮るなかれ。厨房には料理人が立ち、メニューには、“名物”や“特製”といった言葉が目に付きます。ひと手間も、ふた手間もかけたオリジナルの味が並んでいるのです。そんな手間の甲斐あって、一躍、看板メニューとなったのが寅昌ザンギです。

この店のザンギの特徴はサクサクとした口当たり。それを引き出しているのが、いわゆる“二度揚げ”で、植物性の油を用いて丁寧に揚げています。もう一つの特徴が、その量! 1人前であっても、見た目は2人前ぐらいあろうかと思われるほどのボリュームで差し出され、これを見て、思わずニッコリというお客さんも多いようです。とはいえ、いくらザンギが大好物であったとしても、同じ物を食べ続けていたら、誰だって飽きてしまうこともあるでしょう。だって、それが“人間”ですから。そこでこの店では、口飽きすることなく、最後まで美味しく食べてもらえるよう味のアクセントになるソースを添えているのです。

基本のソースはチリ、マヨネーズ、岩塩の3種類。時々、それが5種類、6種類に増えることもあります。つまり、ソースの数だけ味のバリエーションが膨らみ、自然と箸も進んで行くというわけです。追加オーダーするお客さんが多い理由は、そこにあります。

店主の高橋昌弘さんの出身地は置戸町。そのルートをたどって仕入れているのが置戸町は篠原牧場のブランド牛の“きたみらい牛”です。きたみらい牛のたたき950円はザンギ同様、この店の看板メニューになりそうな気配です。

寅昌(とらまさ) ■住所:札幌市中央区南4条西5丁目 シャンゼリゼビル2F ■電話:090・2071・4930 ■時間:18:00〜2:00 ■休み:月曜 ■席数:23席(喫煙可)

【北海道ウォーカー編集部】