美容のプロが実体験した毛穴トラブルを招く「NG肌ケア」

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肌ケアのうち、最も多いお悩みといってもよい“毛穴問題”。詰まったり、広がったり、たるんだり。毛穴が目立つことで、肌表面がなめらかに見えないだけでなく、細かい影ができることによって、顔全体がくすんで見えてしまうことにも繋がります。

そこで今回はどうにかしたい“毛穴問題”についてヘアメイクアップアーティストである筆者が、実体験を通して痛感しているNGケアをお伝えします。

NG1:毛穴パックを自己流でやってしまう

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ペースト状のパックをつけてから乾かし、一気にはがすピールオフ系の毛穴パックは、即効性があるような気がするのと角栓が取れる面白さもあって、手に取ったことがある人も多いでしょう。でも使うなら注意点を知っておきましょう。

毛穴をきれいにしたいと思ったら、優しいタッチで毛穴を温め、角栓を溶かし出すタイプのものを使用するか、粒子の細かいスクラブケアをすることがおすすめです。いずれにしろ、使用後はしっかり保湿と冷却をすることが大切です。冷却といっても、コットンで化粧水を肌に叩き込むように浸透させて、肌表面の温度が下がればOKですよ。

NG2:乳液カットなど、さっぱりし過ぎケアで保湿不足

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毛穴ケアをするためには、まず皮脂をオフ、と考える人がいます。そうして、ふきとり化粧水や毛穴の引き締めも期待できる収れん系化粧水を選んでいませんか? さらに、そんな方はベタベタするからと乳液をスルーしがちではないでしょうか。

ふきとり化粧水も収れん系化粧水も、季節によってはOKな選択です。ただ、本当の毛穴ケアは肌自身の強さあってこそで、キュッと閉じる力を衰えさせないことが大切。そのためには、化粧水でしっかりと水分を補給して、乳液などの脂分で水分が逃げないように蓋をしてあげることを忘れないでください。

さっぱり系化粧水でもよいので、広がりが気になる毛穴付近を重点的にローションパックをしてあげるのもおすすめです。肌の水分量と脂分量のバランスをきちんと整えることが肌をふっくらさせて、毛穴を目立たなくさせることにつながります。

NG3:“毛穴を埋める系下地”をキレイにオフしない

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毛穴の開き、テカリや脂分による化粧崩れが気になると、ファンデーションを塗る前に“毛穴を埋める系下地”を使ったりしていませんか? シリコン系下地で、肌表面をつるっとフラットに見せてくれる、美しいベースメイクを仕上げるのにはよい、このアイテム。しかし開いている毛穴にがっちり入り込んでしまうので、きちんとオフできていないと、逆に毛穴が詰まってしまう原因につながってしまいがちに。

フラットなベースメイクを目指すなら、スキンケアで肌表面の温度をしっかり下げてあげることや、フルフラットタイプのファンデーションブラシを使って正しく塗ることで近づけますよ。

いかがでしたか? やはり丁寧な基本のスキンケアが大切で、しっかりと力のある肌を育てることが毛穴ケアの第一歩。即効性よりも肌が生まれ変わる、次のターンオーバー時期を目指してケアしてみてくださいね。

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【筆者略歴】

川上絵理

ヘアメイクとしてブライダル・TV撮影の現場で活動、専門学校講師も務める。また、メイクカラーカウンセラーとして色彩心理学×メイクアップで“より自分らしく、なりたい自分になる方法”をアドバイスしている。