【鍼灸師が伝授】便秘解消が期待できる「ツボ」

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便秘で辛い思いをしている人は少なくありません。便秘になる原因として、東洋医学的には“気の不足”や”気の停滞”による腸の運動機能の低下があげられます。これにより便の移動がスムーズに進まず腸のリズムを狂わせ、結果便秘を発生させます。

また、トイレに行きたいときに行けなかったりすると排便のきっかけがずれて、こちらも便秘の慢性化につながります。便秘が続くと肌荒れや体重増加してしまうことも。

今回は鍼灸師の筆者が、腸を整え便秘に効果が期待できるツボを5つご紹介します。いずれも自分で押せるので、ぜひお試しください。

胃腸の調節に:天枢(てんすう)

おへその両脇の外側、指3本離れたところ。昔から胃腸の調節によく使われるツボであり、回復を促します。ゆっくりトイレにいられるとき押してみましょう。

消化機能のアップに:中脘(ちゅうかん)

おへそから指5本上のツボ。消化器全般の症状によく使われます。息を吐きながらゆっくりと優しく押しましょう。くれぐれも強く押さないように。

大腸の機能を整える:大腸兪(だいちょうゆ)

腰の後ろ、腸骨の上の部分で中心から指2本外側にあるツボです。

胃経の有名なツボ:足三里(あしさんり)

膝から外側指4本下にあるツボ。すねのふちにあります。とくにお灸で温めるのがおすすめです。胃腸の働きを整えます。

女性のツボでもある:三陰交(さんいんこう)

内側のくるぶしから指4本上。冷えも解消し、消化器にも効くツボです。温めながらツボ押しをすると血流も上昇し、特に効果的です。

いかがでしたか? 身体が冷えていると腸の動きも緩慢になりがち。ぬるめのお風呂に入ったとき、上記のツボを押すのを習慣化させると血流も整い効果が高いですよ。

薬に頼らず、自分のちからで“気”を整えて、からだのバランスを回復させ便秘にサヨナラしましょう。

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※ Chayathorn Lertpanyaroj / shutterstock

【筆者略歴】

小西みわ

鍼灸師。10代の頃より美容とダイエットに興味を持ち、「美しく健康的な心とからだ」をモットーに現在は完全予約制で一人一人に向き合ったオーダーメイド施術を行う。せんねん灸セルフケアサポーター。趣味は一人旅。