探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

☆☆☆

今回の依頼者は男性です。私達のカウンセリングルームに来た、光岡真太郎さん(仮名・33歳)は超イケメンの公務員。俳優のディーン・フジオカさんにそっくりで、黒いチェスターコートを着て玄関に立っていた時は、一緒に仕事をしている女性探偵とふたりして、胸がときめきました。

しかし、コートを脱いで驚いたのは、奇抜なセーターでした。黒地に紫とキャラメル色のマーブル模様の編み込みがしてあり、それに緑のチェックのパンツをはいているという、かなり前衛的なファッション。古着とかモード系などとも違う、20年前のスーパーマーケットで売っていたような洋服です。着ているモノに興味がなさ過ぎて、お父さんのお古を着ている……という感じでした。しかも、声がジャパネットたかたの高田明元社長にそっくりで、とても甲高いのです。

職業は地方公務員ですが、実家が代々の地主で資産家だとか……。探偵の仕事をしていて感じるのですが、お金持ちの家庭は、そうでないお家に比べて調査の依頼が多いと感じます。それだけ気苦労が多いからでしょうか……。

「僕、高校時代に大好きだった女性と、去年やっと結婚したんです。彼女は僕のことがあまり好きじゃなかったみたいですが、バツイチになってボロボロになって実家に帰って来たという噂を聞きつけ、そのタイミングで告白したらOKしてくれたんです」

初恋の人は、清楚系の美人だけれど、魔性の女!

奥様の写真を見せていただいたのですが、女子アナの清楚さと、有名でないアイドルのちょいダサい感じを兼ね備えた、男性が放っておかないタイプの女性です。セミロングの黒髪で、ベージュのビジューカーディガンの下には、紺のワンピースを着て、アメリカブランドのピンク色のポシェットを掛けています。ぱっちりした瞳がかなり印象的で、これは魔性の女だな……とピンときました。

「デビュー当時の竹内結子さんに似てるでしょ。高校時代はもっとかわいくて、彼女のファンクラブがあったんです。彼女も本気で芸能界に行けると思っていたらしく、週末に渋谷や表参道でスカウトを待っていたらしいです。短大の2年間は、芸能事務所に属していたみたいなんですが、活躍しないまま引退してしまったようです。その後、東京都内にある政府の外郭団体でずっと働いています」

奥様の前の結婚について伺いました。女性は同じような恋愛を繰り返す傾向があり、以前の恋愛に効率的に調査ができるヒントがあることが多いです。

「彼女は、25歳の時に3歳年上の商社マンと結婚しています。元夫さんとは、合コンで知り合い、彼の方が猛アタックしたみたい。でも、激しいDVに遭って、やっとの想いで離婚したと聞いています。木製のハンガーで殴られたりして、警察に何度も相談したようです。でも、彼女はホントにかわいくて素敵な人なのに、どうしてそんなことするのかわからないんですよね。結局、前の旦那さんとは、別居1年で慰謝料などの条件が折り合わず、調停離婚になったようです。結婚生活は6年間続いたことになります」

DV以外の離婚の原因は、真太郎さんも把握していませんでした。その後、1年後に真太郎さんと結婚。ところでなぜ、浮気だと思ったのですか?

「彼女はバッグが好きなのですが、最近よく買うようになったんです。服もガンガン買い、今まで会社に行くときは使い古した服を小ぎれいに着こなして行っていたのに、おろしたての新しい服で行くようになりました。彼女は昔から、恋をするとおしゃれするんですよ。僕と一緒の時は、普段着しか着たことがないのに」

傷ついた様子の真太郎さんは、彼女の浮気の事実を抑えたら、離婚すると言っていました。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

真太郎さんは婚約指輪として、300万円のジュエリーをプレゼントした。

彼女の魔性っぷりが、意外なところからわかってしまった…… その2へ続きます。