フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」1887年4-6月、パリ 油彩・厚紙 クレラー=ミュラー美術館  パリで描かれた3点の自画像が展示される。服装や色調の違いなどを見比べよう/(C)Kröller-Müller Museum, Otterlo

写真拡大

■ フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」

【写真を見る】ポール・ゴーギャン「自画像」1885年前半 油彩・カンヴァス キンベル美術館  36歳当時の自画像。パリで吸収した印象派の表現を用いている/(C)Kimbell Art Museum, Fort Worth, Texas

(C)Kröller-Müller Museum, Otterlo

■ ポール・ゴーギャン「自画像」

(C)Kimbell Art Museum, Fort Worth, Texas

19世紀を代表する画家、ゴッホとゴーギャンの作品が一堂に会する日本初の展覧会「ゴッホとゴーギャン展」。東京での会期中には約40万人以上が来場した話題の美術展が、2017年3月20日(祝)まで愛知県美術館で開催されている。ゴッホとゴーギャンに影響を与えた有名画家の作品や、2人が生涯を通じて描いた作品など約65点を展示中だ。

本展は全5章で構成され、2人の生涯を順を追って鑑賞することができる。それぞれが画家を志した初期の作品から、共同生活中、別々の道を歩むことになりゴッホが亡くなったあとの作品までが展示されている。

■ フィンセント・ファン・ゴッホ「ゴーギャンの椅子」

(C)Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

■ ポール・ゴーギャン「肘掛け椅子のひまわり」

(C)Foundation E. G. Bührle Collection, Zurich

観覧の際にぜひ利用したいのが、ゴッホとゴーギャンの手紙を引用してわかりやすく解説する音声ガイド(520円)。アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」などに出演する人気声優、小野大輔がゴッホ、杉田智和がゴーギャンを演じている。

ほかに、ゴーギャンの椅子とゴッホの椅子のレプリカと一緒に写真が撮れるフォトスポット、作品のミニアートパズルや額縁アートマグネットのガチャガチャなど遊び心あるエリアもあるぞ!

今回の展覧会で見逃せないのが、多彩すぎるコラボアイテムの数々だ。人気キャラクター・ポムポムプリンのクリアファイル(2枚セット800円)もその1つ。これは同展で展示される、ゴッホの「ゴーギャンの椅子」とゴーギャンの「タヒチの3人」をイメージ。裏にはそれぞれゴッホ、ゴーギャン風のポムポムプリンが描かれている。

(c)'96, '17 SANRIO APPROVAL NO.S574117

(c)'96, '17 SANRIO APPROVAL NO.S574117

ユニークなのが龍角散とコラボした、龍角散ポーチ(1458円、龍角散のど飴2個付き)。「ゴホン!ゴホン!ゴッホ…!?」と咳が出る時に食べたい龍角散のど飴や、マスクなどを入れるのにぴったりのサイズ。医学書も描かれたゴッホの「タマネギの皿のある静物」柄だ。

ほかにも、オランダ・マーストリヒトにあるショコラトリー「チョコレートカンパニー」からはホットチョコスプーン(1本864円)の限定パッケージ商品、歌舞伎フェイスパックで知られる「一心堂本舗」からはゴッホに変身できる(!?)、フェイスパック(500円)が販売されている。

また、「名古屋観光ホテル」や「名古屋東急ホテル」では同展とのコラボフェアも開催中だ。「名古屋観光ホテル」では、ゴッホがよく題材にしていたヒマワリのケーキ、ひまわり(2400円)や、2人が過ごした南仏を思わせる、チケット付き特別ランチコース(1人6000円)を販売している。

「名古屋東急ホテル」では、ゴッホとゴーギャンの作品に出てくるタマネギ、ハムをイメージして作られた、タマネギとハムのオープンサンド(450円)やタマネギとハムのブリオッシュ(420円)のほか、オリジナルカクテル(全2種類、各1400円)や特別ランチコース「プロヴァンス」(1人5000円)が楽しめる。

多彩な展開で話題の美術展。ぜひこの機会に2大巨匠の共演を観に行こう。【東海ウォーカー/奥村沙枝奈】