左サイドバックでフル出場した酒井高徳選手/(C)新井賢一

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サッカーのロシア・ワールドカップ(W杯)出場をかけたアジア最終予選の第3戦が、10月6日(木)に行われた。

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6大会連続6回目の本大会出場を目指す日本代表は、埼玉スタジアム2002でイラク代表と対戦。原口元気選手と山口蛍選手のゴールで2−1と競り勝った。

左サイドバックでフル出場した酒井高徳選手は試合後、「(勝利をつかめて)もちろんホッとしました。自分の絡んだ失点で同点になってしまったのもあるので、なおさらホッとしました」と語った。

1点リードで迎えた60分。相手FKからマークについていたサード・アブドゥルアミール選手に同点ゴールとなるヘディングシュートを許した。失点シーンについては、「何の言い訳もなく、セットプレーの失点は個々の責任だと思う。その責任はしっかりと受け止めている」とコメント。

試合終了直前に勝ち越す薄氷を踏む勝利となり、「蛍にも勝ち越しゴールを決めてもらえたのは、すごく感謝したいですね。チームには迷惑をかけたと思っています」と、得点者を称えた。

ゴールを挙げた原口選手と山口選手は、1991年生まれと1990年生まれ。1991年生まれである酒井選手を含めた同世代で、チームを引っ張っていくことが期待される中、本人も「そう思っています」と自覚は十分。「なのに、失点に絡んで『何してるんだろう』と深く考えてしまったところもありますが、その自覚を忘れずにいることが大事だと思う」と口にした。

「あきらめるのはいつでもできるので、やり続けることがプロとして一番大事。成長の過程に失敗はつきものだし、いい教訓にして次に進みたい。自分も何かしらの形で貢献できるという画をしっかり描きながらやりたい」と、前向きに語った。

次戦は、グループ首位に立つオーストラリア代表と敵地で激突する。「どんな状況であれ、次の試合も絶対に勝ち点3を取っていきたいゲーム」と語る酒井選手。

「準備していく期間も短いので、しっかりコンディションを整えることが、対オーストラリアには一番大事なことかなと。相手が強いのもわかっているので、どれだけ90分間通して戦い抜けるか。戦術どうこうではないところで、戦えるかどうかというコンディションをしっかり保つところが大事になってくる」と、力を込めた。

大一番は11日に開催。日本から大きな声援で後押ししよう。【ウォーカープラス編集部/コタニ】