9月22日の開幕戦、アルバルク東京-琉球ゴールデンキングス 第3クォーター、シュートを決め喜ぶアルバルク東京/(C)B.LEAGUE

写真拡大

Bリーグ、開幕。9月22日、東京・国立代々木競技場第一体育館で男子プロバスケットボール「Bリーグ」の開幕戦が開催された。開幕戦のカードはアルバルク東京vs琉球ゴールデンキングス。

【写真を見る】9月22日のBリーグ開幕戦は9132人が来場

LEDを駆使した斬新な会場演出やアーティストによるパフォーマンスなど、豪華なオープニングセレモニーを経て、幕を開けた一戦は、アルバルク東京が琉球ゴールデンキングスを80-75で下し、歴史的勝利を挙げた。

「バスケットボールで日本を元気にしたい。その思いを胸に大きな夢と高い志をもって、Bリーグは未来に挑戦していきます。ブレイク・ザ・ボーダー(限界・境界を壊せ)。2016年9月22日、Bリーグの開幕を宣言します」

Bリーグ開幕をこう宣言した大河正明チェアマンは、開幕戦後の記者会見で「川淵(三郎)さんに始まるバスケ界の再生があり、その一区切りがつけられた日。今日、本当の意味でリーグが一つになったことを見せられました。これから各チームが努力を持続して、たくさんのお客様に来ていただいて、日本の皆さんに注目してもらえるプロスポーツにしたい」と抱負を口にした。

そして、大河チェアマンに先立ち記者会見に臨んだ、日本バスケットボール協会の改革を主導する特別チーム(タスクフォース)のチェアマンを務めた川淵氏は開幕戦の点数を聞かれ、「難しい質問だね」と前置きしつつ、「90点をあげてもいい。こういうところでの90点は、かなりの高得点です。ですが、まだまだ完璧ではないので、日本のバスケットの質をさらに上げていくために、みんなで努力していきましょう」という言葉を残した。

日本のバスケットの未来。川淵氏はこの思いを、開幕戦直後のコート上で次のように表現している。

「皆さん、試合を楽しんでいただけましたか? 皆さんで、Bリーグを世界のトップクラスのリーグに育てていってください。将来、世界で一番強いNBAに日本の選手をいつも5人くらい送り込んでいるときがきたら、Bリーグは世界で力のあるリーグになる。そのためにはパワーもエネルギーもいります。皆さん、力を貸してください。アリーナで選手を叱咤激励してください。これからがスタートです。皆さんの厳しい目で、このBリーグの成長を心から見守ってほしいと思います。今日は本当にありがとうございました」

開幕戦を会場で見守ったB.LEAGUE特命広報部長の前園真聖さんに話を聞いた。

「サッカーにはないエンターテインメント性がある。ハーフタイムやクォーターごとの演出、LEDコートの演出など、こういったことはサッカーにはできないことで、ああいうところもバスケの良さだと思います。応援もファンの方が一体になって一緒に盛り上がるところ、こういったところを、バスケットボール、Bリーグの強みとして、これからもどんどん各チームが盛り上がってもらえたらなと思います」

翌23日、Bリーグ開幕戦第2戦はアルバルク東京が琉球ゴールデンキングスを74−53で下し、開幕2連勝を飾った。公式入場者数は前日の9,132人を上回る9,461人。満員の観客に見守られたBリーグの開幕。前園さんは「まずは会場に足を運んでもらえればなと思います。コートと選手たちとの距離が近いところで、バスケットボールを見てもらうと、テレビとは違う盛り上がり方、興奮を感じられると思うので、一度見てもらう、そうするとバスケットボールの良さがより分かってくると思いますし、ぜひ、会場に足を運んでもらいたいなと思います」と話してくれた。

日本に誕生した新たな“おでかけ先”としても、今後のBリーグに注目したい。【ウォーカープラス編集部/浅野祐介】