東京スカイツリー展望デッキ フロア350の「奇跡の月」での一幕。横約110mの超パノラマスクリーンに、34台のプロジェクターと18台のスピーカーで臨場感あふれる映像を映し出す/(C)(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー/丸田あつし

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9月30日(金)まで、国内最高峰の展望台、東京スカイツリーにて中秋の名月を彩る空間演出「Special Autumn Moon Nights Event in TOKYO SKYTREE Produced by MOTOO MARUMARU」が開催中だ。場所はスカイツリー内の東京スカイツリー展望デッキ フロア350と、東京スカイツリー展望回廊の2カ所。最新技術を駆使し、観て触れて楽しめる多彩な演出を展開する。

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プロデュースを担当した夜景評論家の丸々もとお氏は「東京スカイツリーは、窓ガラス越しの夜景に映像を映す”ラウンドシアターシステム”を国内で唯一常設している展望台。多くの夜景と映像のコラボレーションを監修してきましたが、今回はここならではのシステムを生かして新たな夜景の世界観を提案します」と話す。

■ 「奇跡の月」/東京スカイツリー展望デッキ フロア350

オリジナルの高輝度・高視野フィルムによる「SKYTREE ROUND THEATER」がある東京スカイツリー展望デッキ フロア350では、月をテーマにした「奇跡の月」を上映。1日に3回、月にまつわる現象や世界各地で望む月の姿を観ることができる。

「東京スカイツリーでは、今回はじめて風景映像に挑戦しています。闇をキャンバスと捉え、リアルな風景と共演させる初の試みです。宇宙の神秘を感じる映像やオーロラなどの自然現象と月をコラボさせるなど、日本を飛び立って世界一周しているようなイメージ。各国の代表的な夜景に月をあわせました」と丸々氏。

東京スカイツリーは、眼下の夜景もさることながらその上に広がる空も美しい。丸々氏いわく「東京スカイツリーからの夜景は空が広いのが特徴。低いと都市の光が映り込んでしまいますが、闇が多いため映像を映せる余白が多く、夜景と映像の境界線がはっきりする。これはここならではのメリットですね。約10年前から同様の演出を行ってきた先駆けとしての技を見て欲しいです」とのこと。

■ 「パワームーン」/東京スカイツリー展望回廊 フロア445・450ほか

東京スカイツリー展望回廊では、日本初の演出も登場する「パワームーン」を開催。月の満ち欠けを紹介するグラフィック展示「ムーンロード」のほか、途中にはススキやウサギ柄の行灯を設置し月へと導かれるような演出も。また目玉となるのが人工的に霧を発生させ、さまざまな月の映像を投影する最高到達点の演出空間「ソラカラポイント」。ここでは地上451.2メートルの場所で本物の月に触れるかのような体験ができる。

「『ムーンロード』を抜けたあとは、ウサギが月を追いかけているような演出に。一緒に追いかけていくと、最高到達点のソラカラポイントにたどり着きます。ここは霧のスクリーンで幻想的な月を表現し、月に触れているかのような体験ができる日本初の演出。ぜひパワースポットとして楽しんで欲しいです」と丸々氏。

東京スカイツリーにいながら世界中の月を楽しめる本イベントは、空がより暗く落ち着いてくる日没後から閉館までの時間帯が特におすすめとのこと。

今年の中秋の名月は、東京スカイツリーで世界中の月を眺めながら過ごしてみてはいかがだろう。【ウォーカープラス「夜景時間」】