会社辞めたい…「結論を出す前に知るべき」自分の見つめ方2つ【憂鬱に負けない♯4】
なにかしらの理由で会社を辞めたくなるときってありませんか?
トラブルなどを元にそのときの突発的な感情で急いで結論を出してしまうのは、あまり好ましくありませんよね。
そこで今回は心理カウンセラーの筆者が、人間関係などの外的要因と自分のモチベーションなどの内面的な要因の2つの切り口から、自分を見つめる方法をご紹介します。
■「どいつもこいつもみんな大っ嫌い!」と思うとき
自分としてはそれなりにやる気もあって、責任を持ってしっかり仕事をしてるにも関わらず、なぜか職場で人間関係の衝突が多い。
「もうこんな会社辞めてやる!」そう感じる時期もあるかもしれません。
そんなとき、無意識のうちに自分の中に批判ばかりが生まれてきてはいないでしょうか。残念ながら批判の中には、建設的な結果を生み出すものはありません。
そしてこういう時期は、職場に限らずちょっとレストランに行っただけでもウエイトレスの対応に不満を感じたり、掃除が行き届いてない箇所に目が行きやすくなっていたりします。
この問題は一見外部要因のようですが、本質的には“自分自身の問題”です。実はこんなときは、承認欲求が強くなっていることが多いんですね。
特にリーダー的立場に立って多くの部下の指導をしているときに、こういう気持ちになりやすいです。
視点を変えて自然の中でリフレッシュしたり、自分のこれまでの成功体験をリストアップして充実感を味わったりすると良いでしょう。
転職を考えるのはその後でも遅くないのではないでしょうか。
■「頑張りたいのに頑張れない…やっぱり私はダメなんだ」と思うとき
一方こちらは自信を無くして力が湧いてこない状況です。今の仕事に生きがいや価値観を感じられず、ゴールを見失っているときですね。
他に何かやってみたいことやステージアップのための作戦があるのなら、今が転職のいい機会かもしれません。
ですがそうでないのなら、今の気持ちや考えをいったん棚卸しして、現在の延長線上にもう一度夢を描き直すのが理想です。
どんなお仕事でもそうだと思うのですが、ただひたすらにじっと冬が超すのを待つような、そんな期間があって当然でしょう。
ですからそれを乗り切るために、小さな感動に出会えるよう行動を起こしてみましょう。
例えば、映画を観たり、なつかしい友人と久しぶりに美味しいお酒を飲んだり。
「みんなそれぞれの空の下で健気に頑張っているんだな……」と感じられると、単調な毎日に少し光が差し、また新鮮な気持ちでお仕事に取り組めるのではないでしょうか。
その上でもう一度転職を検討してみてはいかがでしょう。
いかがでしたか? 会社を辞めたくなるストレスフルな時期を、小さな幸福感を味方にどうか上手に乗り切ってくださいね。
【筆者略歴】
※ 波登かおり ・・・ 心理カウンセラー。『自己肯定観向上プログラム』を確立。セルフコントロール“自分の元気の作り方”を提案している。著書『1分間元気チャージ』幻冬舎他。
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