恥をかかないために知っておきたい!結婚式&披露宴の装いのマナー

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ドレスが目立ちすぎたり、肌の露出が多めだったり、結婚式や披露宴でたまに見かける“非常識”な装い…。大人女子なら、TPOに合った装いのマナーをきちんと身に付けておきたいもの。

「結婚式や披露宴などのお祝いの場でのマナー違反は、とても恥ずかしいこと。新郎新婦やほかの招待客を不快にさせることがないように、失礼のない装いを心掛けましょう」と、マナーデザイナーの岩下宣子さん。そこで、正しい洋装について教えてもらった。

まずは、昼と夜でルールが異なることに注意。昼に行われる結婚式や披露宴では、暖かい季節でも肌の露出が多いミニ丈スカートやノースリーブは品がなく見えてしまうから避けて。肩が出るワンピースやドレスを着たいという場合は、ショールを羽織ることで露出を減らすように。

「ドレスの素材は、春や夏はシフォンやオーガンジー、レース素材、秋や冬はそれに合わせた羽織ものを着ると、清楚な雰囲気に仕上がります。ファーや皮素材もポイント使いなら、OK。逆に避けたい素材は、サテンやベロアなど、光沢感が目立ちすぎてしまうものは、昼の結婚式や披露宴には不向きと心得て」(同)

一方、夜の場合には、胸元や背中、肩が出るデザインのドレスがフォーマルとされている。ラメ、サテン、シルク素材など、光沢感がある華やかな素材のドレスやワンピースを選んで。基本的に会場は寒くない温度に設定されているけれど、冷え対策でボレロなどを1枚持っていると安心。

「昼夜いずれの式でも、足先が見えるサンダルやミュール、ローヒールはカジュアルな印象を受けるので避けましょう。足先が開いていないデザインで5cm以上のヒールがある靴をセレクトするのがおすすめ。また、アクセサリーは、昼は清楚に見えるパール、夜は華やかに見えるダイヤモンドなどがベター」(同)

また、かっちり見えると黒を選ぶ人もいるかもしれないけれど、素材によっては喪服を連想させてしまうことも。

「黒を着る場合には、アクセサリーやバッグ、靴などをカラフルなものを選びましょう。また、ストッキングも黒にするなら、無地ではなく、ラメや模様入りを選んで、華やかに仕上げてください」(同)

結婚式での正しい装いは、大人女子として最低限身に付けておきたいマナー。しっかり守って、お祝いの席に華を添えて!

岩下宣子
マナーデザイナー。現代礼法研究所主宰。共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立、主宰となる。マナーデザイナーとして、多数の企業や団体でマナー講座、指導、研修、講演などを行う。著書は『きちんと知っておきたい 大人の冠婚葬祭マナー新事典』(朝日新聞出版)、『図解 マナー以前の社会人常識』(講談社+α文庫)、『図解 社会人の基本 マナー大全』(講談社の実用BOOK)ほか多数。