もう着ない?クローゼットの中の似合わない服の対処法

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日に日に暖かさが増し、服も少しずつ春アイテムに変わってくる頃。でも、クローゼットの中を覗いてみると、サイズやスタイルの変化が理由でもう着ない洋服が眠っていたりしない? 

「クローゼットの整理の基本は『1週間着回せる服を残して、一旦一掃する』です。まずは、ストールや手袋などの小物を含めて、クローゼットの中身をすべて並べてみましょう」と、カラーキュレーター(R)の七江亜紀さん。

今は着ていないけれど…という洋服で、残していいのは、「やせたら着たい」という服だけ。こうした服は、ダイエットやおしゃれの励みになる。ただし、残すのは1、2kgやせたら着ることができるものを1 、2 枚にとどめて。

「古いデザインのものを着こなすのは、よほどの上級者でないと難しいもの。だから、『だぼっとして古くさい』と感じる服は、すっぱりと処分してしまいましょう。考えても判断つきづらいときには、鏡の前で試着をするのがおすすめです」(同)

サイズが合わない服は、似合いそうな友人に譲ったり、リサイクル業者に引き取ってもらうといった方法で、処分するのも一手。また、これ以降もクローゼットに不要な服を増やさないように、ワードローブの見直しもしてみよう。

「残す服を色ごとに分け、アイテムごと、さらには“オン”と“オフ”、どちらのシーン用の服かを判断してみましょう。パーティ、改まった会議、通常の業務、仕事シーンでカジュアル服装が必要なとき、休日のおでかけ着、家で過ごすための服など、自分のライフスタイルによっては、“オン”と“オフ”は2段階以上になってもOKです」(同)

どんな色の服が多いのか、なぜなのか、“オン”と“オフ”のどちらのアイテムが多いのか…など、ワードローブで自分のライフスタイルをしっかり把握を。そうすることにより、自分にとってどんなアイテムが優先度が高いのか、理解しやすくなるはず。

「処分する服を決めたら、なぜその服を着なくなったのかをメモしておくのも、以降のムダ買い防止に役立ちます。また、残す服はいろいろに組み合わせて、新しいコーディネートができないか、チェックしておきましょう」(同)

素敵なコーディネートを見付けたら、スマホで撮影しておこう。春物チェックにでかける前に、まずはクローゼットを整理しよう。

七江亜紀
色のひと(R)・カラーキュレーター(R)。それぞれの色が持つ普遍の魅力を組み合わせ、独自の価値基準で、これからの新しい生活価値を提案する、ライフスタイル・クリエイター。企業やビジネスパーソンを対象とし、ファッション、食、インテリア等ライフスタイル全般のカラーコンサルティング、ブランディングを行う。 「色」を視覚だけに頼らず五感全てを通してイメージできるように、さまざまなものの価値向上を図る。また多くのメディアにて監修、大学や講習会でも講師業を行う。クチコミで広まったサロン「Lustre(ラスタ)」には全国から多くの女性たちが訪れている。2009年の処女作『働く女性のための色とスタイル教室 』(講談社)はロングセラーとなり、衣食住にまつわる色の本『知って役立つ色の事典・TJMOOK』(宝島社)は発売後すぐに完売となる。2015年2月には初の書き下ろし文庫本『色が教えてくれること?人生の悩みの9割は「色」で解決できる』(大和書房)を刊行、現在も重版を重ねている。2016年春には待望の新刊が刊行予定!