“横綱級”を完食できるか!? 横浜の「巨大ハンバーガー」が食べられるお店3
ユーザーから投稿された「キニナル」情報を検証すべく「はまれぽ」が体を張って調査!
今回のテーマは…
<横浜のココがキニナル!>
横浜で一番食べ応えのあるハンバーガーを探してください。ハードロックカフェ、中華街のウィンドジャマーなどに行き横綱バーガーを決めてください(brooksさんのキニナル)
諸事情により、はまれぽ編集部を去ってから約9ヶ月、再び、編集部で働くことになった伊東。
さっそく、編集長吉田から呼び出しを受け・・・
吉田:おい、出戻り伊東! 戻って来たんだから景気付けに巨大ハンバーガー食いにいくぞっ!!
伊東:えっ!? 意味がわかりません
吉田:出戻りなんだから、このくらいの意地をみせなきゃダメだろ!?
あのころとなんら変わらない鬼編集長ぶりと、「出戻り伊東」というあだ名を連呼され、涙をのんで巨大ハンバーガーがあるお店を訪ねることに。
まずは何をもって食べごたえがあるといえるのか、基準を決めなくては! ということでまず、キニナル投稿にもあったみなとみらい線みなとみらい駅から徒歩1分クイーンズタワー内にあるハードロックカフェを訪ねることに。
店内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、天井に突き刺さったピンクキャディラックと店内の壁面を飾る有名ミュージシャンたちのギターやステージ衣装の数々。
「ロックの歴史はElvis Presly(エルヴィス・プレスリー)から始まり、THE BEATLES(ビートルズ)、THE ROLLING STONES(ローリングストーンズ)、KISS(キッス)などのギターや貴重な品々が各年ごとに飾られており、まるで博物館のようだといわれています」
と説明してくださったのはハードロックカフェ、セールス&マーケティングマネジャーの石井修(しゅう)さん。
ハードロックカフェの1号店は1971(昭和46)年にロンドンで2人のアメリカ人青年が、音楽を聴きながらアメリカ南部の料理が食べられるお店を作りたいと始めたのがきっかけだそうで、現在の店舗数は世界で約150店以上。
日本には6店舗あり、横浜は4店舗目。客層は30〜50代。横浜店の特徴としては、買い物途中の家族連れや横浜港から降りる観光の外国人などが多く訪れること。
スタッフと気軽に趣味のロックの話もでき、1人で訪れるお客さんも多いのだとか。
本当に気さくで優しい人たちばかり。
ということで、今回キニナルに出てきたチーズバーガーの話題へ。
‘‘THE BIG CHEESE”(ビッグチーズバーガー・2080円)
パテの重量は240グラムで、厚切りチーズを3枚トッピングしたビッグバーガーだが、基本的に総重量は量らないそうで、持参した計りで厚かましく計量させていただくことに。
・・・290グラム!
Wow! アメリカンサイズ!! と驚いていると、
「それよりももっと大きなハンバーガーがありますよ!」と石井さん。
なに!? と疑いながらも追加オーダーさせていただくことに。
‘‘LOCAL LEGENDARY”(ローカルレジェンダバーガー・1980円)
パテが180グラム×2枚=360グラムとのことなので確かにボリューミィーだ。パテのほかに玉ねぎとレタスもトッピングされている。ここですかさず計量。
・・・485g!
Wow! Amazing(アメージング)!!
キニナルに出ていたチーズバーガーを基準にしたいところだが、それを上回る。ローカルレジェンダバーガー485グラム以上のハンバーガーを、食べ応えのある巨大バーガーとして勝手に認定にすることにしよう。
ここで、重量だけでは分からないので、実際にお腹に入れて食べごたえを検討してみよう。
と、ここで石井さんが「男性は女の子にハンバーガーをがぶっと、いってほしいんですよね〜、かわいいじゃないですか」とにっこり。
そうか、「がぶっ」がかわいいのか〜。仕方ないな〜、私の「がぶっ」。
魅せてあ・げ・ると調子に乗る伊東。
ローカルレジェンダバーガー485グラム、いっただきます〜!!
がぶっ!
・・・。
「がぶっ」とかわいくいこうとしたが「がーっっっ」と吸いこむようにハンバーガーに向かう。
パテの肉感と、焼いてあるバンズの香ばしさ、玉ねぎのスパイスが全部合わさって、1つのハンバーガーという作品をつくりだしているんだな〜、と感心してしまう。どれか1つ欠けても成立しない計算された美味さだ!!
全店舗共通の大きさで作られているそうなので、欧米タイプのサイズのハンバーガーは、日本人にとっては食べごたえ十分!!
ご厚意で〆にいただいたホームメイド ブラウニー(980円)もしっかり頂きました!
■横浜中華街にある老舗の巨大バーガーとは
お腹を空かした吉田が、どうしてもハンバーガーが食べたいということで、2人が次なる巨大バーガーを求めてやってきたのは、JR根岸線 石川町駅 中華街出口 徒歩7分にある、知る人ぞ知る、老舗「ウィンドジャマー」。
キニナル投稿にあった1kgのハンバーガーがあるお店だ。
1972(昭和47)年9月にオープン。今年で42年目を迎える古き良きお店。
外観も内観も19世紀ころの大型帆船をイメージして造られているそうだ。すごくシックで落ち着いた雰囲気。
客層は20代〜60代と幅広い。
そもそも、こんなシックでムーディーなお店で本当に1kgの巨大バーガーなるものはあるのだろうか。ウィンドジャマーの総料理長、福士(ふくし)誠さんに確認する。
「あるよっ!」と福士さん。
今から10年前、店の名物になる面白いものを作りたいと、当時、元アメリカ海軍のオーナーが提案し、福士さんが試行錯誤し創り上げたのが「司令官Burger(バーガー)」だ。
巨大な司令官Burgerを確かめるべく、調理室の中へ。
中では巨大なパテが鉄板の上で美味しそうに焼かれている。
2つのバウンズには自家製のタルタルソースとケチャップそしてマスタードが。
玉ねぎとトマトなど綺麗に盛り付けしたら完成! 「司令官Burger(3050円)」
パテだけでも500gあるこの司令官Burgerの総重量は・・・?
Wow! はかりは一周回って1kg越え! 計量不能!
大きさを比較するため、通常サイズのキャプテンズチーズバーガー(1450円)と比較してみようと思うが、なんとこのバーガーの総重量も555gと、ハードロックカフェのローカルレジェンダバーガー485gを遥かに超える重量だった…。
デカさに唖然とするも・・・がぶっ! といく。
自家製タルタルソースと玉ねぎやトマトの新鮮さと、肉の甘さが混ざって、どんな世代にも幅広く愛される味だ! 家庭的な懐かしい味。
2人、黙々と食べ続け・・・完食! 拍手喝采。
お腹はいっぱいになったが、次から次へと食べられる、飽きのこない美味しさはさすがだ、と感銘を受けた2人。
今までに、1人で巨大バーガーに挑戦したのは8人とのこと。そのうち、1人のみが完食に成功したそうだ。
最後に、巨大ハンバーガーの食べ方講座を福士総料理長から教わった。
■まだまだあった! 2kgを超える巨大バーガー!?
さすがにもう1kgを超えるハンバーガーなんてないだろうと、インターネットで検索していると・・・あっ、あった!!
1キログラムを超えるハンバーガー何て食べられるわけがないと、不安にかられた伊東は、お腹を空かした吉田を巻き込むことに。
本当にそんな巨大バーガーが存在するのか・・・半信半疑で向かったのは田園都市線、藤が丘駅から徒歩1分の「ココチバーガー」。
明るく出迎えて下さったのはココチバーガー・オーナー&シェフ後藤麻里さん(左)とお客さん。
ココチバーガーは2006(平成18)年にオープン。自分のお店を開きたいと思っていた後藤さんは何度も通っていたアメリカで、みんなと楽しんだバーベキュー中に作ったハンバーガーを思い出し、素材と手作りにこだわったハンバーガーを食べられるお店にしようと決意。
ちょうどそのころ、日本でもハンバーガー専門店が広まりつつあり、あえて東京の代官山や青山などのハイファッションな街にせず、後藤さんの地元の藤が丘で、地域の人々に集まってもらえる「いゴコチ」のいいお店にしたかったと後藤さん。
お店を出してから8年間、ファンを増やし続けているココチバーガー。店のオススメは月に1回メニューが変わるマンスリーバーガーなるもの。8年間1度も同じものを出したことがないとのことで、毎月必ずこのマンスリーバーガーを食べに来る人がいると後藤さんは嬉しそうに語る。
さて、キニナル巨大バーガーについては、あまり宣伝はしていないが、店で誕生日パーティーなどの集まりなどをする人たちが増え、1ヶ月に1、2回は注文があるそう。
芸能人の方もひっそりと注文してくれるそうだ。
巨大バーガーを始めたきっかけは、お店でパーティーがあった時にお客さんにサプライズで出したところ、大変喜ばれたことから。巨大バーガーは来店予定日2日前までに予約をしてほしいそうで、単品だけでも注文OK。
「じゃあ、準備はじめますね!」と後藤さんは明るく厨房へ。
「どんな巨大バーガーが出てくるんだ・・・」と、たそがれる吉田。
待つこと10分・・・
「お待たせしましたー!」後藤さんの弾む声が店内に響き渡る。
!!
!!!
!!!!
花火付きで現れた巨大バーガー(9800円)。で、でかい・・・。
ココチバーガーレギュラーサイズ(900円)と比べてみると・・・
なんと、ココチバーガーレギュラーサイズ約10個分!!
それもそのはず、パテだけで1kg、パンだけで1.2kgそのほかのレタスやトマトの具材を加えると総重量はなんと2.0kg越え!!
持ってみるが、数秒もたたないうちに重さで手がプルプルしてくる。
それではお決まりの・・・がぶっ!
大きいので手伝ってもらいながらの「がぶっ」だったが、まずパンの香ばしさにびっくり!
バターとマヨネーズの塩味がうっすらとあらわれ、肉そのものの味を引き出している。余計な味付けがなく、素材そのものを生かした美味しさだ。
それでは、いただきます!!
さあ、果たして食べられることができるのか!?
食べ進めること約1時間・・・完食!!
ごちそうさまでした!!
今までにココチバーガーの巨大バーガーを1人で完食した人はいないそうだ。
「そういう大食いの企画も楽しそうですね!」とお茶目な後藤さんだった。
■取材を終えて
ハンバーガーはシンプルな料理だが、3店舗それぞれの個性がしっかりと出ていて、奥が深い料理だと感じた。
大きさでこそ違いがあるが、どのハンバーガーもお客さんを楽しませようという心意気はどれも横綱級だ。
親切にご対応してくださったお店の方々に深く感謝したい。
だが、一番の横綱は・・・この男、吉田。
このあとも食べ物を求めて歩き続けられるのは、吉田しかいない。
●ハードロックカフェ 横浜
住所/横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA 1F
電話/045-682-5626
営業時間/11:00〜23:00
定休日/不定休(クイーンズスクエアに準ずる)
●ウィンドジャマー
住所/横浜市中区山下町215 東楽ビル 1F・2F
電話/045-662-3966
営業時間/[月〜土]18:00〜24:00、[日・祝]15:00〜23:00
●COCOCHI BURGERS
住所/横浜市青葉区藤が丘2-3-1 桂ビル 1F
電話/045-972-2848
営業時間/[月・火・木・金]11:30〜15:00(L.O.14:30)18:0022:00(L.O.21:00)
[土・日・祝]11:30〜16:00(L.O.15:30)18:00〜22:00(L.O.21:00)
※本記事は2014年2月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。
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