2012年3月に公開の映画をまるっとご紹介
寒い冬の休日、部屋で一人暖房をつけて過ごしていると、つい映画館に行きたくなる。「家でDVDを見ていると電気代もかかるし、それなら映画館で最新作を観た方がお得だ」そんな風に編集部のMは考えてしまうのである。ということでまだ寒さが厳しそうな3月は、Mの映画館出没率は高まりそうだが、果たしてどんな映画が公開となるのか。今回もMが3月に公開される映画をまるっとご紹介しよう。
1日（木）に初日をぶつけてきたのは、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』。アカデミー賞をにぎわせた作品だけあり、強気の平日公開、でも映画ファンにはうれしい1000円で映画を観ることができる1日での公開だ。それにしてもかのスコセッシ監督もついに3D映画を撮る時代になったのかと思わずMが感慨深くなってしまった作品でもある。
3月2日（金）に初日を迎えるのは、スティーブン・ スピルバーグ監督作の『戦火の馬』。第一次世界大戦を舞台に戦禍に巻き込まれた馬と少年のきずなを描く感動作で、イギリスの児童文学を映画化したもの。翌日の3日（土）から公開となるのは、『ライアーゲーム ―再生―』。ファン待望の傑作エピソード「イス取りゲーム」がスクリーンに登場する。他に台湾発のヒューマンドラマ『父の初七日』、さらに『神に選ばれし無敵の男』などの作品で知られる巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』、ドイツのドキュメンタリー映画『ピナ・バウシュ 夢の教室』など。
他にも『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー』も3日より公開となる。
10日（土）からスクリーンに登場するのは、続編がいよいよ公開の『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』、大迫力の3Dで贈る機械と人の冒険物語『おかえり、はやぶさ』、ブルース・ウィリス×ライアン・フィリップ×カーティス・“50セント”・ジャクソンという斬新なキャストの組み合わせが目を引くクライム・ドラマ『セットアップ』など。
春休みということもあるが、10日（土）公開作は上記に加え、カン・ドンウォンが出演する『超能力者』、ベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞した『SHAME シェイム』、3週間限定公開となる『魔弾の射手』、内戦が続く南アフリカを舞台にした『バンバン・クラブ ―真実の戦場―』、邦画では『へんげ』、『幸せな時間』などがロードショーとなり、実に盛りだくさんのラインナップになっている。
後半戦はMが気になる映画も多数公開！
16日（金）に公開となる2本はMがぜひとも観てみたい映画。1本目は映画好きなら劇場で観ておきたい『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D』。あの迫力を3Dでパーフェクトに表現できているなら、まさにアトラクションを楽しむようなスリルとドキドキ感に出会えそうだがその出来はいかに!? 2本目は『英国王のスピーチ』に続き、イギリスを代表する実在の人物を描いた『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーを演じるのはメリル・ストリープ。見応えのありそうな作品なので映画館でじっくり堪能したいところだ。
17日（土）には、猫好きのMのイチオシ『長ぐつをはいたネコ』（『シュレック』シリーズのスピンオフ）、ドラマ版のヒットを受け映画化された『桜蘭高校ホスト部』（葉鳥ビスコの同名少女コミックの映画版）、累計発行部数1000万部を突破する小畑友紀の人気少女漫画を映画化した『僕等がいた 前篇』（後編は4月21日公開予定）などの目玉作品に加え、ホラーの巨匠スティーブン・キングの小説を映画にした『ザ・チャイルド 悪魔の起源』、見ると元気になるというキャッチコピーが目を引く『種まく旅人 みのりの茶』、鈴木亜美も出演している『ゴーストライターホテル』なども公開。アニメ系では『映画 プリキュアオールスターズ New Stage みらいのともだち』、『ストライクウィッチーズ 劇場版』が封切られる。
ここまででもかなりの数の映画をご紹介しているが、まだまだ公開ラッシュは続く。24日（土）に初日となるのは、世界中を魅了したマリリン・モンローの最もピュアで秘められたロマンスを描く『マリリン 7日間の恋』、異常気象襲来に錯乱する男の恐怖を描くサイコスリラー『テイク・シェルター』、北欧の伝説的な生き物“トロール”の生態を描く『トロール・ハンター』、韓国発のホラー映画『HIDDEN ヒドゥン』など実にバラエティに富んでいる。他にも松山ケンイチ、瑛太演じる鉄道オタクの2人の青年を描く『僕達急行 A列車で行こう』、神出鬼没の怪盗を追う広島を舞台にした映画『サルベージ・マイス』、謎の侵略者に制圧された地球を3人のウルトラヒーローが救う『ウルトラマンサーガ』、、歴史映画『第九軍団のワシ』などが公開だ。
31日（土）に公開となるのは、ジョージ・クルーニーがメガフォンをとり政治の裏側を描くサスペンス映画『スーパー・チューズデー 正義を売った日』、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『ドライヴ』、黒人メイド(ヘルプ)たちの“心の声”を集めた本が巻き起こす騒動を描いた『ヘルプ 心がつなぐストーリー』、2008年に公開されたアドベンチャー映画の続編『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』など。
ざっとではあるが3月の公開映画をまるっとご紹介してみた。実に様々な映画が公開となる3月だが、気になる映画はあっただろうか？ 観てみたい映画があった方はぜひ映画館へ！
文●編集部 M
写真は『桜蘭高校ホスト部』[（c）葉鳥ビスコ／映画『桜蘭高校ホスト部』製作委員会]
