江戸の霊湯を継ぐ川沿いの和モダン温泉宿 東府や Resort＆Spa-Izu

山に囲まれた小さな温泉地 吉奈温泉に佇む、江戸時代より続く創業400年の老舗旅館「東府や」が昨秋、「東府や Resort＆Spa-Izu」としてリニューアルオープンした。敷地内を縫うように流れる清流、吉奈川のほとりに広がる3.6万坪もの敷地に客室、食事処、温泉が点在する「和のリゾート」だ。

和モダン旅館として生まれ変わった宿だが、御食事処は江戸時代の建物を活かしてリニューアルされている。柱や梁は残し、茅葺の屋根を復元し、川沿いにある環境を生かすために、川面が眺められるデッキテラスを新設した。料理長は、日本料理会において輝かしい実績を残す料理人 南雲信雄。味だけでなく、見た目にも麗しく季節を感じる本来の日本料理の醍醐味が存分に表現された懐石料理を堪能できる。また、リニューアルにより、客室も和のしつらえの中に、快適な環境が整った。和室、和洋室、洋室、ベッドまたは布団を選ぶことができ、川沿いに温泉が付いた部屋も用意されている。


吉奈温泉は、江戸時代、徳川家康公の側室「お万の方」が入湯し、後の紀州大納言頼宣と水戸中納言頼房の二人を授かったという“子宝の霊湯”として知られる。この温泉が川沿いの男女露天風呂、貸切風呂、男女内風呂の6カ所の湯めぐりでじっくり楽しめるのも「東府や Resort＆Spa-Izu」の大きな魅力。4月には、「足湯テラス併設ベーカリーカフェ」やスパもオープンする予定。江戸時代から続く老舗のこだわりと、現代の快適さを融合した温泉宿で非日常のひとときを味わってみては。

■東府や Resort＆Spa-lzu　
Tel：0558-85-1000
静岡県伊豆市吉奈98
アクセス：[電車]東海道新幹線「三島駅」〜伊豆箱根鉄道「修善寺駅」からバス20分「吉奈温泉口」下車後、送迎あり
　　　　　 [車]　東名自動車道「沼津IC」から伊豆縦貫道経由〜約50分(38キロ)