ハーフパンツ出勤・ノースリーブ出勤は「ありえない」? 不快な肌見せと許される肌見せの“決定的な違い”
 皆さん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。年々暑さが増す、日本の夏。猛暑・酷暑に対応し、今年から東京都庁では男性の「ハーフパンツ出勤」が解禁されたことで、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っています。

 男性に限らず女性の通勤コーデにおいても、「どこまでの露出は許されるか?」という疑問は常についてまわりますよね。服装が簡略化されている今、改めてオフィスルックの肌見せ度合いについて、どこからが不快と感じられ得るのかについて解説していきます。

◆簡略化が進むオフィスルック、その定義とは

 オフィスルックとはどういうものか。それは基本的には、清潔感と品格のある着こなしです。職場で働くということは、社員一人ひとりがその企業の顔になるということ。突然の来客や取引先への訪問でも、仕事相手と対面して失礼にあたらないような服装をすることが、一社会人として求められるマナーとされています。

 とはいえ、昔のように「男性は常時、スーツにネクタイであるべき!」や「女性はスカートにヒールを履くべき!」といった、無意味なルールや性差を見直す動きがここ10年ほどで活発になっていますよね。年々、酷暑も深刻になっているので、いかに快適な服装で業務に集中できるかという点に意識を置かれ始めたことで、オフィスルックの簡略化が進んでいるというわけです。

◆その肌見せ、熱中症対策かオシャレ目的か?

「オフィスルックでも無駄な縛りはなくすべき」という論調が支持されている現代ですが、いっぽうで「そうはいってもウチの会社ではその限りではない」という実情があるのも、また事実。

 理想論としては服装の自由が支持される一方で、それを鵜呑みにして好きな服で出社したら思っていた以上に厳しい反応を受けたり、居心地の悪い思いをしたりした人もいるでしょう。また、自由すぎる服装の人を目の当たりにして驚いたことがある人も、少なくないのではないでしょうか。

 実際に、働く会社によってファッションの自由度は千差万別です。ですが、アパレルや美容といった華やかな業界や、IT業界のように自由度の高い業界以外は、突飛な個性を放つよりも、職場の雰囲気に合わせた、好印象を与えやすい服装のほうが、結果的に働きやすさにつながるように思います。

 会社は仕事をする場だからこそ、服装にも一定の配慮が求められると筆者は考えています。その上で、肌見せについて考えるなら、その着こなしが、暑さ対策として必要な範囲なのか、それともファッションとしての自己表現なのかという違いが、多くの人の受け止め方を分けるポイントなのではないでしょうか。

◆太ももと胸の露出は、オフィスでは「やりすぎ」

 例えば、冒頭にお伝えした男性のハーフパンツ。こちらは「男性のすね毛が露出されるのが見苦しい」といった厳しい意見もありますが、個人的には熱中症対策の範囲内であると思います。外出予定がない社内業務の日であれば特に問題がないと捉える人が多いのではないでしょうか。すね毛の是非については個人的な主観に左右されるものですので、他者からの厳しい視線や意見が発生する覚悟は必要かもしれません。

 一方、女性のノースリーブもまた同様です。社外での打ち合わせなど、取引先企業との関係によって服装のフォーマル度合いを変える必要はあるものの、ある程度のカジュアルさが許される業務の日なら問題はありません。

 ただし、男性のハーフパンツでも膝上10cmを超えるショートパンツになってくると、もはや普段着でさえなく水着っぽくなるので「目のやり場に困る」という意見が出てきます。女性も同じく、太ももが見えるほどのミニスカートや胸の谷間が見えるようなトップスは要注意ですね。これらは、オフィスルックにおける熱中症対策の範囲を超えた露出だと認識されやすいです。