大木優紀さん
 新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(45歳)。

 40歳を超えてから、スタートアップ企業「令和トラベル」に転職。現在は旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報を担当。さらに2025年10月には、ハワイ子会社「ALOHA7, Inc.」のCEOに就任し、家族とともにハワイへ移住。新たなステージで活躍の場を広げています。

 第50回は、ハワイに来て8か月が経った大木さんが、これまでのハワイ生活を振り返っています。(以下大木さん寄稿)
◆ハワイ移住8か月を振り返る

 ハワイに移住して、気がつけば8か月が経ちました。

 私も夫も、そして子どもたちにとっても、海外で暮らすのは今回が初めて。言葉や文化、生活習慣の違いに戸惑うことも少なくありませんでしたが、そのたびに家族で話し合い、支え合いながら、一歩ずつ新しい生活を築いてきました。

 振り返ってみると、「家族で力を合わせて生きている」という感覚を、これまで以上に強く感じる8か月だったように思います。

「憧れのハワイ暮らし」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。

 今回は、そんなハワイ生活の中で見えてきた「移住前に抱いていたイメージ」と「実際に暮らしてみて感じたこと」のギャップについて、3つお話ししたいと思います。

◆第1のギャップ:観光では見えなかったハワイ

  まず、ハワイに来ていちばん最初に感じたのが、気候に関するギャップでした。

 旅行で訪れていた頃のハワイは、ただただ気持ちのいい場所。心地よい貿易風が吹き、青空の下で食事をしたり、アウトドアを楽しんだりできる。そんな快適な季節が一年中続くのがハワイの魅力だと思っていました。

 実際、その印象は今も変わりません。ハワイの気候は、移住してからも「期待を裏切らない素晴らしさ」があります。

 ただ、暮らし始めて驚いたことが一つありました。

 それは、想像以上に空気が乾燥していることです。

 日本の夏といえば高温多湿。蒸し暑さはあるものの、乾燥を意識することはあまりありません。一方でハワイは、気候が爽やかで過ごしやすい反面、空気は驚くほど乾燥しています。

 そのため、私がハワイに来て1週間ほどで「絶対に必要だ」と感じたのがリップクリーム。頻繁に水分補給が必要で、唇や肌の保湿も欠かせません。夏のような陽気だからといって、日本の夏と同じ感覚で過ごしていると、思った以上に乾燥の影響を受けてしまいます。

「一年中快適」というイメージは間違いではありません。でも、その快適さの裏側には、日本とは異なる気候の特徴がある。これは実際に住んでみて、初めて実感したギャップの一つでした。

◆第2のギャップ:外国なのに感じる心理的安全性の高さ

 二つ目のギャップは、想像していた以上に多様性が受け入れられている環境だったことです。これは、私たち家族にとってとても嬉しいギャップでした。

 ハワイには日本人やアジア系の方が多いということは、移住前から知っていましたが、実際に暮らしてみると、その多様性は期待をはるかに超えていました。

 アジア系の人がいることも、英語が母語ではない人がいることも特別なことではありません。日本にルーツを持ちながら、日本語を話さない人。英語を第一言語として生活している方もいれば、さまざまな国や文化的背景を持つ人たちが自然に共存しています。

 だからこそ、「英語が完璧ではない」「文化が違う」といったことに対して、周囲の目がとても寛容です。コミュニティ全体に、相手の違いを受け入れようとする空気があり、心理的安全性のある環境だなと感じています。