「俺のこと好きなの…?」34歳ハイスペ男が、初デートで“完落ち”した女の言動とは
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:彼の大阪転勤2ヶ月後に「別れたい」と言われた26歳の女。29歳男の本音は…?

自分でも、ダサいことをしているのはわかっている。でも今、僕と香澄は1軒目の店を出たところで微妙なやりとりをしている。
「うん…」
今日は、香澄との二度目のデートだった。
初デートでかなり盛り上がり「次はもっと長く一緒にいよう」と約束して迎えた今日。
だから僕は今日はその約束が果たされるものだと思って、だいぶ期待をしていた。いや、期待しすぎていたのかもしれない。
「ごめんなさい、やっぱり今日は帰ります」
そう言って、ささっと目の前を通ったタクシーに乗り込んだ香澄。彼女を乗せたタクシーを見送りながら、僕は心の中で叫んでいた。
― 俺、どこで間違えた?
元外資系コンサル会社勤務、現在は独立して自分でコンサル会社を経営している34歳の僕と、28歳で美容クリニックの受付をしている香澄。
お似合いだと思っていたのに、果たして何がダメだったのだろうか…。
Q1:「次はもっと一緒にいたい」の意味はなに!?
香澄と出会ったのは、僕の友人である康二と一緒に飲んでいる時だった。康二が女友達に連絡をして、僕たちがいる西麻布の会員制のバーに女性二人がやってきた。
その時、康二の女友達が連れてきた子が香澄で、23時ごろからで四人で飲むことになった。
外見や見た目はふわっとしながらも、どこか芯が強そうな香澄。もちろん顔は可愛いくて、最初に店に入ってきた時から「いいな」と思っていた自分がいる。
この日は、盛り上がり25時くらいまでみんなで飲んで、最後は帰る方向が同じ僕が香澄を送っていくことになった。
「よければ、次は二人で飲みませんか?」
そう誘うと、香澄はすぐに大きく頷いてくれた。
「ぜひ!LINE交換しませんか?」
こうして連絡を取り合い、僕たちはすぐにデートをすることになる。

僕が予約したのは、虎ノ門にある鮨店だった。
タイミングよく予約していた枠が二席あり、もう一人は誰を誘おうかと思っていたところだった。この機会を逃すわけにはいかない。
もちろん、予約困難店ということもあってか、店名を伝えた段階から香澄は喜んでいた。
そして店前で待ち合わせをした時、小走りでやってきた香澄は、楽しみにしているのが隠しきれていない様子だった。
「今日、すっごく楽しみにしていたんです♡」
可愛い笑顔でそう言われて、喜ばない男性はこの世にいるのだろうか。
この時、僕は彼女に落ちた気がする。
食事中ももちろん楽しくて、天然なのかテクニックなのかわからないけれど、「あれ?これって、俺のこと好きなのかな?」と思うシーンがいくつかあった。
例えば、普段よく行くレストランの話になった時のこと。
「拓実さんは、普段こういう素敵なお店ばかり行かれるんですか?」
「毎日じゃないけど、頻度は高いかな」
「え〜そうなんですね。すごい!私もまた、どこかご一緒させていただきたいな…」
「もちろん!どこか行きたい店とかあるの?」
「そうじゃなくて。拓実さんと行けるなら、どんなお店でも嬉しいです♡」
転がされているのかもしれない。でも、嬉しい。
「本当に?そう言ってもらえると嬉しいけど…」
「あ。私、焼き鳥屋さんとかも好きなんです。キラキラした感じではなく、モクモク系の」
「そうなんだ!意外」

このギャップは、いい。
高級店ばかり行っているのかと思ったが、こういう庶民的な一面が見えるとグッとくる。
「香澄ちゃんと行きたい店、たくさんあって迷うな」
「じゃあ…一つ一つ、叶えていきましょうよ」
もちろん、食事だけでなく酒も進む。こうして飲みすぎた僕たちはこの食事を終えても盛り上がっており、2軒目にも行くことになった。
盛り上がっていて、お互いお酒も結構飲んでいる。でも香澄は途中から帰りの時間を気にしているようで、スマホをたびたび見ている。
だから引き留めるのも申し訳ないと思い、一応お伺いを立ててみた。
「時間、大丈夫?無理しなくていいからね」
そう言うと、急に香澄が距離を縮めてきた。
「拓実さんって素敵ですよね…もっと一緒にいたいなぁと思うんですけど」
「本当に?僕もなんだけど」
「さすがに今日は初デートだし、もう24時なので帰りますね。ただ次は、もう少し長く一緒にいれますか…?」
「もちろん」
こうして僕は期待値が爆上がりしたまま、次のデートを迎えることになった。
Q2:女が二度目のデートで失望した言動は?
熱い思いを抱えながら迎えた二度目のデートは、気合十分だった。
念のため、家の掃除もしたし2軒目までのルートもしっかり考えている。しかも2軒目も、2パターンほど用意していた。
なぜなら、前回のデートの終わり方はだいぶ含みを持っていたからだ。
― 今日でもしかして、決まるかな?
そう思うくらい、前回のデートで香澄は乗り気だった。
今回は家に近い、恵比寿の隠れ家居酒屋を予約した。照明が暗くて良い雰囲気で、デートの鉄板として使える店だ。

少し遅れて香澄はやってきたけれど、もちろん遅刻を怒ったりしない。僕はにこやかな笑顔で香澄を迎え入れる。
「ごめんなさい、遅くなっちゃって…」
「いいよいいよ、大丈夫。何飲む?」
「1杯目はビールにしようかな」
「ビールいくんだ!いいね。僕さ、ビールを美味しそうに飲む子が好きで」
「そうなんですか?じゃあ、私のオーダー正解でしたね」
こうして乾杯を済まし、食事が始まる。でも今日は二度目だし、諸々取っ払って先に進みたい気持ちもあった。
「拓実さん、お家恵比寿でしたよね?」
「そうそう。ここのすぐ近くだよ。この店、使い勝手が良くて。香澄ちゃんは芝浦だっけ?」
「そうです。ちょっと遠くて」
「普段、家では何をしているの?」
「掃除したり、ひたすらSNS見たり…拓実さんは?」
「僕はネット配信のドラマとか映画を見てのんびりするかな。家で好きな子と、美味しいワインを飲みながらまったりそれを一緒に見るのが好きで」

このタイミングで料理が運ばれてきたので、会話を一旦中断する。でも、少し食べた後、また話を戻す。
「香澄ちゃんは、そういうの嫌い?家でまったり…みたいな」
「好きですよ。お休みの日とか、一度も家に出ないで引きこもることもありますし」
「そうなんだ。食事もデリバリー?」
「そうです!もう、ひたすらダラダラして過ごすのが好きで」
「最高だね」
こんなふうに、休日の過ごし方の話から始まり会話は盛り上がった。別に変な会話もしていないし、微妙な空気にもなっていない。
相変わらず可愛くて盛り上げ上手な香澄と過ごす時間は楽しかったし、はたから見ても僕たちは良い雰囲気だったはず。
だから店を出て、僕は香澄に尋ねた。
「この後どうする?近くに行きつけの良い感じのバーがあって。もしくは僕の家でワイン飲みながら何か一緒に観るとかでもありだけど…」
前回、香澄は「もう少し一緒にいたい」と言っていた。だから、この後も一緒に過ごせると僕は期待していた。
しかし、彼女はしばらく考えたあと、爽やかな笑顔を向けてきた。
「ごめんなさい、やっぱり今日は帰ります」
― え、なんで??
想定外の返事に戸惑う僕。
「本当に、今日はもう帰る?」
「うん…」
こうして、本当に帰ってしまった香澄。前回はあんなにも前のめりだったのに、どうして二度目のデートで急に態度が変わってしまったのかわからずにいる。
▶前回:彼の大阪転勤2ヶ月後に「別れたい」と言われた26歳の女。29歳男の本音は…?
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:6月15日 日曜更新予定
女が態度を急に変えた本当の理由は?

