でも、断るのもまた勇気が要ることですよね。そもそも、伊田さんがこんな反省をしなくてはならないのがおかしい。まともな常識のある人なら、お礼にかこつけて女性だけの場に図々しく乗り込むようなことはしないはず。

◆一期一会の場でこそ、相手の気持ちを考えてほしい

お互いに見ず知らずの他人であり「今だけのつながり」を楽しめるのもキャンプの醍醐味ではありますが、それは双方が居心地がよいと感じてこそ成り立つ間柄です。

相手の意思を考えず確認することもなく、自分だけが満たされようとする身勝手な振る舞いは、キャンプのような一期一会の場でこそ控えるのが当たり前。女性にとって、自分が寝泊まりするテリトリーに見知らぬ男性が入ってくるのがどれほどのストレスであり恐怖なのか、軽々しく話しかける男性は知っておくべきです。

「おかしな人はすっぱりと相手をしないことが鉄則だと思いました。せっかくのキャンプだったのに、トホホに終わったのが悔しいです」と、伊田さんは改めて自分の身を守る態度について考えています。

<文/ひろたかおり イラスト/カツオ>

【ひろたかおり】
恋愛全般・不倫・モラハラ・離婚など男女のさまざまな愛の形を取材してきたライター。男性心理も得意。女性メディアにて多数のコラムを寄稿している。著書に『不倫の清算』(主婦の友社)がある。